つくばの自宅より
執筆者:石塚駿平
明けましておめでとうございます。
2025年が始まりましたね。
今年は、あなたにとってどんな年にしていきたいですか?
人それぞれ違った目標があると思いますが、新年最初のメルマガはFPビジネスのマーケティングの観点から目標設定の手助けになるような視点を提供したいと思います。
どのような内容かというと、
『これから必ず起こるFPビジネスのマーケティングの変化』
についてです。
これは、これから必ず起こる変化であり、大きな社会の変化でもあります。
そして、一度変わったら元には戻らない、恒常的な変化でもあります。
年末に気づいた情報取得の変化
この変化を実感したのは、つい最近のことです。
年末にチャットGPTを使って色々とリサーチをしていたのですが、その中でカナダのインターナショナルスクールのサマーキャンプについて調べることがありました。
(以前、そこに通う子の親に呼ばれて「日本のクリスマス」というお題で少しプレゼンをしたことがある学校です)
費用はどれくらいなのかな?とか、どんな内容が提供されているのかな?等の内容をチャットGPTに聞いていたのですが、その回答の中に
『もっと詳しく知りたいのなら、この動画が参考になると思います』
という一文とともに、Youtube動画のリンクが貼られていたのです。
それは、公式サイトに掲載されている動画でした。
この内容を見た時に、はっと気づいたのです。
『これからは、AIで検索して動画を見る時代になってくる』
と。
動画が出てくるのは自然な流れ
2024年はAIの年だと言っても過言ではないくらい生成AIが話題になりました。
チャットGPTをはじめとするAIの発展スピードは目まぐるしく、これから何をするにもAIが関わってくる世の中になってくるでしょう。
そして、僕はチャットGPTをテキストベースで使っていたのでなんとなくテキストに慣れてきていたのですが、そういえば別にテキストである必要はありませんよね。
音声の方が便利であれば音声を使いますし、スマホやパソコンを使っているのなら動画を見られるので動画で情報を取得した方が良い時もあるでしょう。
そして単純に、テキストよりも動画の方が情報量が多いので伝わりやすさが違いますよね。
AIが「動画で情報を提供した方がわかりやすいだろう」と判断すれば、動画が出てくるのは自然な流れだということに気付かされました。
これから必ず進む不可逆的な変化
それに、もう動画を見るのはみんな慣れていますよね。
内容によりけりですが、例えばお金の話だったらテキストだけで説明されるよりも動画で説明される方が理解度が高まるのは想像しやすいと思います。
なので、動画の重要性というのは、AIの発展によってより増してくると言えるでしょう。
独立FP事務所をAIに探してもらい、その事務所の情報を探る中で参考動画が出てくるという流れは、自然になってくるのではないでしょうか。
そうなってくると、自分のホームページにテキスト情報だけではなく動画を埋め込んでいくという対策が必要になってきそうですね。
スピードは予測できないですが、こういった方向で時代に適した情報発信の方法が移り変わって行くのは間違いありません。
これは不可逆的なもので、一度その方向に流れていったら戻ることはありません。
一昔前は、みんなパソコンを使って情報を取得することが多かったですが、今ではスマホのほうが主流になりました。
この流れは、もう戻ることはないですよね。
それと同じように、今までグーグルやSNSで時間を使っていたのが、徐々にAIで時間を使うようになり、そこで動画を見る機会も増えるでしょう。
これは一時的なトレンドではなく、不可逆的な変化です。
これからのFPに必要な2つの力
また、AIがどんどん賢くなっていくと、お金の悩みはみんなAIに聞くようになってきます。
そして、最適な保険を選んだり、ライフラプンを作ったりという業務はAIがやってくれるようになります。
説明の仕方も、AIの方が上手くなる可能性は十分にあります。
そうなった時にFPが価値を失わない為には、AIにできない所の価値を高めていく必要が出てきます。
例えば、人と人とを繋ぎ、そこで価値が生まれるコミュニティを形成したり、人生の価値観を変えるような深い洞察を提供したり、自分では想像もしていなかった選択肢を提示したり、など。
こういったことに価値の中心を置くことができるFPが、これから生き残っていくと考えられます。
一般的な情報は、誰でも手に入る時代になります。
AIの発展を見ると、これは明らかな事実です。
AIが台頭し、世界を変えようとしている今、直近のマーケティングとしては動画コンテンツをしっかりと作れるようになること。
そして、長期的な価値提供としてはAIができない人間的な部分の価値を高めていくこと。
この2つの力というのは、とても重要なものになってくるでしょう。
このお話が、あなたの今年の目標を立てる手助けになれば嬉しいです。
僕もしっかりとこの目線を持っていきたいと思っていますので、今年も一緒に頑張りましょう!