つくばのスタバより
執筆者:石塚駿平
今、新規事業の立ち上げに合わせて会社設立の手続きをしています。
新規事業とは言っても作業が発生するものではないので、僕が普段やる仕事内容は変わらないのですが・・・
今は、会社設立も自分で結構簡単にできるんですね。
今回はfreee会社設立というサービスを使いましたが、会社設立は2回目ということで概要は掴めていたので既に準備が整いました。
後は登記の申請をするだけです。
それに合わせて会社のホームページをサクッと作ったのですが、事業紹介のページを作るのにChatGPTが大活躍でした。
銀行口座の開設など、外に見せる用のホームページを作る必要があったのですが、それっぽく見える事業紹介文とかは簡単に作成できますね。
僕は集客を目的とした文章を作るのは得意ですが、会社のパンフレット的な文章を作るのは苦手です。
でも、ChatGPTにお願いしたらそれっぽい文章をパパっと出してくれたので大助かりです。
これは使っていてとても楽しいですし、非常に便利なので感動したのですが、1つ気づいたことがありました。
AIが浸透すると、もしかしてこうなる?
それは何かというと、
『これからはAIで生成される文章が頻繁に使われるようになるので、似たようなコンテンツが増えるんじゃないか?』
というものです。
AIによる文章生成は便利なので、ホームページを作るとなったらAIを活用する人は増えていくでしょう。
また、『AIを使って早く、安くホームページができますよ!』という謳う業者も確実に増えていくはずです。
今のまま技術が進んでいくと、AIと対話をするだけでホームページが丸ごとできてしまうという未来が近いうちに実現するでしょう。
しかし、少なくとも今のところ、AIが生成する文章というのは教科書的なものがほとんどです。
間違ったことを言わないように一般的な表現を使い、誰から見ても間違いないよね、という文章を生成してきます。(たまに間違った結果を出力しますが・・・)
なので、AIで生成された文章が使われるホームページが増えると、どこにでもあるありきたりな文章で溢れかえってしまうんじゃないか?と思うのです。
とある事実に気づきました
会社案内のパンフレット的なホームページを作るのであれば、AIが生成する文章で問題ないでしょう。
でも、お客さんを集客したいのであれば違います。
しっかりと見込み客の方が持っている悩みや不安を理解し、「これって私のことだ!」と思ってもらえるようなメッセージを作る必要があります。
また、自分の提供するサービスを深く理解し、サービスの持つ価値を十二分に伝えられるような表現を工夫しなければなりません。
これは、教科書的な文章を生成するAIにはしばらくできないような分野だと思います。
この事実を考えた時、僕はハッとしました。
もしかしてこれ、有利に働かない?
「ということをはつまり、AIが発展すると集客ができるメッセージを作れる人には有利に働くんじゃないか?」
と思ったのです。
人は、便利な方、安い方に動いていくのが常です。
AIはそれを提供してくれるので、今後は多くの人がそっちに動いていくでしょう。
そうなると、人の感情に訴えるようなメッセージが少なくなるので、それができている人には有利な状況が生まれるはずです。
集団の中で、より光る存在になれるということですね。
磨くべきスキルとそうでないスキルが分かれる時代
なので、集客に繋がるメッセージを作るスキルの価値は、これからどんどん上がっていくでしょう。
ポイントになるのは、いつの時代でも同じです。
顧客に対する理解。
見込み客はどんな不安を持っているのか?何に問題意識を持っているのか?周りを取り巻く環境は?取りうる選択肢は?他の選択肢を選ぶ理由は?行動のモチベーションは何なのか?
そして、自分の提供するサービスに対する理解。
自分のサービスは、究極的には何を提供しているのか?どんな風に顧客の未来を変えることができるのか?どう伝えれば、自分と同じレベルでサービスを理解してくれるのか?
これをしっかりと抑えた上で、メッセージを作ること。
しばらくの間は、人間にしかできない仕事であり続けるでしょう。
また、それを動画にできる人も優位性を保てそうです。
自分が出ている動画はコピーされたり、AIによって模倣されにくいですからね。
・・・
以上、AIの発展が意外が優位性を生み出すんじゃないのか?という話でした。
これからの時代は、磨くべきスキルとそうでないスキルがはっきりと分かれていく時代です。
そこを見極める目を持って、生き残ることができるFPを一緒に目指していきましょう。