集客の原点

住宅業界は空前の集客難。

原材料高騰による住宅価格の上昇。

固定金利の上昇。

そしてコロナの第7波。

ここまで材料が揃えば購入マインドが下がるのは必然でしょう。

住宅会社はどこも夏の集客に苦戦し、秋を迎えてしまいました。

住宅FPも今年の集客は厳しい方が多いみたいですね。

もちろん私も例外ではありません。

集客がなければ仕事をしようもありませんからね。

集客ができる人や媒体の価値がとても上がっている現状です。

そんな中思うのは、市場がどんなに悪くなっても集客が上手い人のところにはお客さんは来る。

集客の原点とはつまり...

魅力あるサービスを持っていること

これに尽きますよね。

お客さんが来るときは、特に変わったことをする必要はありません。

しかしサービスは時間とともに平凡化し、価値が薄れていきます。

こうなったらサービスをどうブラッシュアップしていくか。

新サービスを企画するか。

住宅業界だと高額な注文住宅は今かなり厳しくて、比較的安価な規格住宅競争が繰り広げられています。

とはいえ、コストを抑えるわけですから似たような材料で似たような間取りになってしまうので会社の違いが鮮明に出ません。

つまり業界全体で単に価値を下げてしまっていることになります。

果たしてこれでいいんでしょうか?

きっと良くないですよね。

まさに血を血で洗うレッドオーシャンに見えます。

価格を下げるという悪手

原価が上がっているのに、販売価格を維持するか下げる。

食品などでは内容量を少なくして、価格を据え置く。

ちょっと前まではこれが一般的でした。

家も同じことがおきていて家をできるだけ小さくして、打ち合わせ回数を減らすというのが主流です。

材料費と合わせて人件費を抑え込もうというのです。

「安くすればお客さんは来るでしょ。」

という考え方なのですがあなたは共感できますか?

フィー型FPの場合、お客さんが来ない方サービス価格を下げますか?

サービスを簡素化して価格を下げますか?

きっと違いますよね。

選ばれるにはどうしたら?

単価を下げずに選ばれるにはどうしたらいいのか?

それは自社の強みを明確にして、それで終わらずしっかり分かりやすく打ち出すことです。

他と自分は何が違って、何が強みなのか。

その強みに共感が得られれば、集客になります。

集客が厳しくなった時に、広告を打ちまくり価格を下げるということはしてはなりません。

広告を打つなら強みをしっかり再考する時間を作ってからがいいでしょう。

住宅業界はそもそも今後新築を建てる人が一気に減るのが確定しているので確実に淘汰されます。

その中で選ばれる業者は、ニーズを明確に形にできたということになります。

これは全てのビジネスに共通することです。

ニーズの本質は、人の心にあります。

家の場合は、今よりも快適な暮らしがしたいというところが根幹にあります。

FPの場合は、将来の不安を解消したいというのが根幹にあるでしょう。

世の中の風を掴み、人々の悩みや不安の最新状況に常に頭を使っていきましょう。

これらを考える過程と結果が、集客です。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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