AIができないFP相談の域とは?

あなたが週1、2くらいの勤務で毎月100万円入ってきたら何をしたいですか?

少しバカらしい質問に思えるでしょうか。

仕事が週2で、休みが週5。

努力を継続し、運も味方すれば到達不可能でもないこの数字。

もしこんなふうに実際になったときの自分を想像してみてください。

あなたは何を考えましたか?

欲しいものはありましたか?

やりたいことはありましたか?

この時何かを思いついたあなた。

あなたはその時を待つ必要はありません。

今すぐ実行すれば良いだけだからです。

物と体験どっちだった?

もしこんな風に時間とお金が両方手に入った場合、何をしたいか。

まず最初に、私に思い浮かんだのは心身の強化。

男性経営者は筋トレに行き着くあるあるは私には無縁だと思っていましたが、なんだかその方向に引っ張られそうです。

なぜなら結局はお金と時間があっても、体力と精神力がないと何事も長く楽しめないから土台を固めたいと思いました。

最近私は登山に夢中なのですが、登山も得られる快感は筋トレみたいなもので体力と精神力の鍛錬を味わうことができるからです。

しかしもっとタフなるために、日常的にも時間があれば仕事の時間を割いてトレーニングを積みたい。

そのためには仕事によって精神を疲弊しすぎないようできれば理想というわけです。

『仕事で疲れてしまう→トレーニングする気力がなくなる→なりたい自分に到達できない』

このループは別に毎月100万円が入ってこなくても、工夫次第ですぐに解決できる話ということに気づきます。

そして次に物欲はあまりないほうだと思っていた自分ですが、実はそうではなくてまだ物欲が残っていることに気づきました。

こうなればさっさっと一度それを購入し、体験を消費し、次のステップへ行くのも一考です。

例えば欲しいと思っているのが車なら、それは売れるので、1年楽しんで売ってもそこまで価値が落ちません。

つまり実現しても実際はたいしてお金がかからないということを意味します。

結論、今すぐやろうと思えばどちらも誰でも即できるというわけです。

本当に生きたい生き方は?

最近、私はライフプラン提案をするときに本当に生きたい生き方を顧客に聞くようにしています。

ほとんどの顧客は周りの人に合わせて、なんとなく適齢期に不動産を検討し、今を我慢し教育費を貯め老後の資金を積み上げる。

果たして本当にそれでいいのだろうか?

常々疑問を感じていました。

特に日に日に大きくなっていく子どもを見ると、それは強く思います。

人生で二度とこないこの大事な時期に、仕事ばかりしてお金を貯めてそれでいいのだろうか...

このなんとなくの価値観の変化は、最近のトレンドのようにも思います。

実際聞いてみると「本当はこうしたい。」と考えている方は多いのです。

フルタイム共働きで人的資本に全力投資していく生き方に少しずつ疑問を持っているが、だからと行ってそれも実行ができない。

だから従来の生き方の枠の中で、多くの人から評価されるような生き方をなぞろうとする。

しかし心の中では本当にその生き方でいいのか疑問に思っている。

だったら...

心の声を聞こう

ファイナンシャルプランナーの仕事としてもただ数字だけをヒアリングして、結果だけ示すのはつまらない。

それはもう十分にAIに代替されていると思います。

結果に基づいて、その人本来の心の内にどれだけ迫れるか。

より充実した人生を実現するために何を貢献できるのか。

限られた時間を仕事に使うのであれば、目的不明にお金を増やすことではなく、少なくとも私は誰かの想いを成し遂げることに力を注ぎたい。

これだけ仕事を通して最高な時間の使い方はないのではないでしょうか。

実際工夫をすれば、自分の本当に実現したい生き方と日々の暮らしを両立できる方は少なくありません。

必要に応じて幅広いアドバイスができる力量を私は持ちたいと思いました。

これは絶対にAIには実現はできないでしょう。

FPの仕事は本当に奥が深く、楽しいです。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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