つくばのカフェより
執筆者:石塚 駿平
2日前、初めての人間ドックに行ってきました。
3月で36歳になったので、そろそろやっておかないとな〜と思ったのが理由です。
5年以上前に心筋梗塞のようなものをやってから心臓に不安があったので、1日ドック+心臓ドックというコースを受診。
朝早くから、16時くらいまで色んな検査を受けてきました。
結果はというと・・・
特に異常ナシ。
人間ドックの結果は1つを除いてオールAと、そこそこ良いんじゃないか?と思える内容でした。
特に心臓については不安があったので、ほっと一安心です。
人間ドックの人気にびっくり
それにしても、人間ドックというのは非常に人気なんですね。。
市内で評判の良さそうな所に行ったのですが、平日でも待合室がいっぱいになるほど人がいてびっくりしました。
8:15からと受付票に書いていたのですが、受付ができたのは9時くらい。
ただそこからはスムーズで、流れるように検査が進んでいきました。
補助などもあるのでしょうが、そこにいる全員が5万〜15万くらいのお金を払っていると思うと、人間ドックのマーケットの大きさが感じられますね。
今調べてみたら、年間1兆円くらいの市場規模のようです・・・
その分競争があるのか、僕が行った所はスタッフや医師がみんな良い人で、非常に高い質のサービスを提供していると感じました。
普通は売れないサービス
それにしても、痛みや苦しみがない人に対して提供するサービスに、これだけのお金が支払われるのってものすごいことだと思います。
マーケティングの原則の1つとして、『予防は売れない』というものがあります。
人は、すでに感じている痛みや苦しみから解放される為にはお金を払うが、問題を予防する為にはお金を払わない。
だから、最初のアプローチとしては、たとえそれが一番大事だとしても、直近の痛みや苦しみにフォーカスするのが定石です。
そこで接点を持って、信頼関係を作ってから本当に必要なことを伝えていく必要があるのです。
虫歯で痛くなって歯医者さんに行って、そこで予防の大切さを教えられて予防目的で歯医者に通う、というイメージですね。
予防ビジネスが上手く行っている理由
でも、人間ドックは予防でビジネスが完全に成立しています。
なぜこの状態を実現できているかというと、様々な理由があると思いますが個人的には『教育』というのが大きいと思います。
死に至る可能性のある大きな病気を早期に見つけるには、人間ドックが有効だということは、あなたもご存知ですよね。
日本国民であれば、ほとんどみんな知っていると思います。
これは、テレビやネットなど様々な所から情報が届き、徐々に教育された結果ですよね。
自分の健康の為に、家族の為に、人間ドックは必要だという教育が行き届いているから、これほど大きなマーケットを形成していると言うことができます。
FPの場合は?
こういったことができれば、ビジネスは非常に簡単になります。
教育をして必要性をわかってもらえれば、あとは『他と比べて優れた選択肢であること』を目指してやっていけばいいからです。
それだけで、お客さんがじゃんじゃん来てお金を払ってくれます。
一方、FPの業界ではどうでしょうか?
『お金のことで困ったらFPに相談しよう』
という教育は、日本全体に行き届いている訳ではありませんよね。
なので、人間ドックのように勝手にお客さんがたくさん来るということはありません。
自分の周りの人を教育する
じゃあ、FPの必要性が教育されていないから諦めるのでしょうか?
それは、違いますよね。
日本全体を相手にして教育をするのは難しいかもしれませんが、1人を相手にしたり、少人数を相手にすればFPの必要性を教育することができます。
そうやって、FPの必要性をしっかりわかっている人が1人、2人と増えていき、自分の周りに約50人くらいそういう人がいれば、FPビジネスは十分に成り立つんじゃないかと思います。
キャッシュフロー表を作っただけではだめで、毎年実績を見ながら見直していく必要があることや、老後の資産の取り崩し方法の見直し、資産運用の経過観察などなど。
ほとんどの人はまだ理解していないけれども、重要性を理解すればFPに依頼をしたいというニーズは確実に出てきます。
そういう人を、教育の力で作ることができるかどうか。
それが、独立FPとして活躍することができる条件だと思います。
その為には、自分がFPがもたらすメリットを深く理解し、それを伝える術を学ぶこと。
これができれば、あなたのFPビジネスの成功確率は格段に上がります。