相談が1回で終わってしまうFPのあなたへ

中西雅司

9月6日の地震の日。

私は北海道にいて、
被災をしたことは前回の
メルマガでお伝えしました。

私は前日の9月5日に
北海道に行ったのですが、

翌朝に地震があって、
北海道全域が停電となって、

私が宿泊していた民泊は
断水にもなりました。

コンビニに行ったら、どこの
店舗も大行列。

でも、、、

長蛇の列になっていた理由は、
決して極端に多くの人が
殺到していたからではありません。

また、1人1人が大量の商品を
購入していたからでもありません。

コンビニ店内の商品を選んでいる人
は、せいぜい5人程度。

その他の方は並んで待っています。

なぜこんな状態になっていたか
というと、、、

コンビニのレジのシステムが
動かなかったからです。

停電していたためです。

電気で作動するレジの
システムが動かなかったのです。

大変な値札の確認作業

そのため、店員さんは、
全部手動で計算しないと
いけなくなっていました。

ペットボトルの飲料の
ような、だいたい同じ
値段のものは問題ありません。

でも、1つ1つ値段が
違う食品に関しては、

レジの方は値段を憶えて
いないので、

その都度、商品棚まで
走って行って、値札を確認
した上で、レジに戻ってこないといけません。

値札を確認することも
簡単ではありません。

昼の12時前だったので、
外は明るいのですが、
店内は停電しているので、

お店の奥側にある商品棚は
暗く、その中でも、
一番下の棚は真っ暗。。。

店員さんが値札を
見るのも一苦労です。

頭が下がる思いでした

店員さんは、お客様の
買い物カゴを受取ると、

商品をすべて出して、

「この商品は確かあの棚に
置いてあったな。」

と推測して、棚を見に行き、
懐中電灯で照らしながら、
1つずつ値段をメモしていきます。

メモが完了したら、また
走ってレジに戻ってきて、

手書きのメモと電卓で
計算して、会計。

1人1人こういう手順を
繰り返すため、

1人の会計が終わるのに
3分~5分かかっていました。

レジの方は、自身も被災して
いる中、本当に一生懸命に
働いてくださっていて、

頭が下がる思いでした。

そんな大変な状態にもかかわらず、
店員さんは、時々、

「お待たせして本当にすみません」

と、大きな声で声掛けを
してくださいます。

多くのお店が閉まっている中、
商品を販売してくださって
いるだけでもありがたいのに、

本当に感謝の気持ちでいっぱいに
なりました。

水が買えない

レジのシステムにしても、
コンビニの照明にしても、

「当たり前のことが当たり前ではない」

と心から実感した体験でした。

さらには、コンビニからの帰り道、

コンビニでは、水が売り切れだった
ので、帰り道に自動販売機で
水を買おうとしたのですが、、、

買えませんでした・・・

当たり前ですよね。

自動販売機も電気で
動いているのですから。

考えてみたら当たり前なのですが、
でも、その時まで私は、

「自動販売機が電気で動いていること」

を認識できていませんでした。

電気がなければ、自動販売機も
使えなくなるのだということ。

初めて、気づかされたのです。

何事も当たり前ではない

東日本大震災の時にも
同じように感じたのですが、

「当たり前のことを当たり前だとは
思ってはいけない」

ですね。

色んな人に支えられています。

これはFPビジネスにおいても
同じです。

仮に1回5,000円の相談から
次に進まなかったとしても、

決してそのことで自信をなくす
必要は全くありません。

まず相談に来てくれることが
当たり前のことではないのですから。

色んな人、色んな仕組みに
支えられながら、お客様が
相談に来る状態になっています。

会ったことがない人も
たくさん支えてくれています。

パソコンを使うための
電気を供給してくれる会社の人。

ホームページの
サーバーの会社の人。

会議室のホワイトボードを
作ってくれている人。

などなど。

道のりはあと少し

もしあなたが、

「お客様が有料の相談に来る
状態」

になっているのなら、成功までの
道のりはあと少しです。

まずは、今ある環境に感謝を
しながら、自信を持って、
どんどん行動を続けていきましょう。

必ず成功する!という想いを
持ち続けることが大切ですよ。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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