つくばの自宅より
執筆者:石塚駿平
今、とあるFPのセミナー作成のコンサルティングをしています。
セミナーを受けた人が、個別相談に申し込みたいと思ってもらうようにコンテンツを作っていくという仕事です。
セミナーを受けて終わりでは意味がないので、その先に繋がるように逆算をしてコンテンツを作っていくことが非常に重要になるのですが、仕事をしていて改めて思ったことがあります。
それは何かというと、
『セミナーの冒頭の部分で何を話すかはとても大事だ』
ということです。
普通、セミナーの冒頭というのは、
『今からこのような内容を話します』
ということや、自己紹介をしてセミナーの本題に入ってくことが多いですよね。
FPの方のセミナーを見ていると、ほとんどがそんな感じだと思います。
しかし、セミナーの先の個別相談に繋げたいと思ったら、それではいけません。
セミナー冒頭でやるべきこと
セミナーの冒頭の部分には、やるべきことがあります。
それは、期待感を持ってもらい、信頼を確立することです。
いきなり本題のコンテンツに入るよりも、
『うわ、このセミナーの内容はすごく面白そう!』
と思ってもらった方が、セミナーの内容に集中してくれますよね。
特に、対面のセミナーではなくウェブセミナーの場合は、参加者は集中力が低い状態で
セミナーを受講します。
なので、興味づけが上手くできていないと、他の仕事をしてしまったり、途中で集中力が切れてしまいます。
そうなってしまうと、セミナーの先の個別相談には繋がりません。
この点、テレビ番組は演出が上手いですよね。CMの先にある続きを見てもらう為の工夫や、ドラマだったら次の回が見たくなるような興味付けがしっかりできています。
FPのセミナーでも、興味付けというのは非常に大事な要素です。
興味付けを行う方法
では、どうやったら興味付けができるのか?という話ですが・・・
色々な方法がありますが、まず大事なのは
『このセミナーが自分の為のものだと思ってもらう』
ということです。
「こんな問題を抱えていないですか?」
「こんな間違いをしていないですか?」
「こんなことができたら、最高だと思いませんか?」
という問い掛けを通して、自分が持っている問題を解決できそうだと思ってもらったり、このセミナーを聞いたらすごい良いことがありそうだと思ってもらうのです。
これを冒頭にやるのとやらないのとでは、個別相談に繋がる可能性が大きく変わってきます。
自己紹介は単なる自己紹介ではない
そして、セミナーの冒頭で必ずやるのは自己紹介ですが、ほとんどのFPが自己紹介のやり方を間違っています。
自己紹介というのは、自分のことを紹介すれば良いと思っているかもしれませんが、それではダメです。
自己紹介というのは、自分に対する信頼感を築くパートです。
最初に期待感を持ってもらった後に、
『では、なぜそんな話をする資格があるのか?』
という疑問に答えていくのです。
自分の経験や実績、持っているスキルなどを伝えていき、専門家としての地位を確立してセミナー全体に説得力を持たせる。
それが、セミナーの中の自己紹介でやるべきことです。
できれば、ストーリーや印象的なエピソードを使えると良いですね。
ここで信頼を確立させておけば、セミナー後の個別相談に繋がる可能性はさらに高まります。
個別相談に繋がる確率は必ず上がる
以上、セミナーの冒頭でやるべきことについて、要点を絞ってお話をしていきました。
細かいテクニックだったり、伝え方のノウハウというのはもっともっとたくさんあるのですが、今回お伝えした2点を押さえておけば間違いはないと思います。
セミナーの冒頭部分というのは、なんとなく作っているFPがほとんどですが、やるべきことをしっかりやれば個別相談に繋がる可能性を大きく高めることが可能です。
なので、ぜひセミナーコンテンツ作りの参考にして頂ければと思います。
しっかりと作り込めば、冒頭の部分を聞いただけで『この人に個別相談をお願いしたい!』と思ってもらうことも可能なので、参考にしてみてくださいね。