自分がかける時間に対して、もらえる相談料が見合わない・・・
お客さんの満足を考えると、
「全部しっかりとやらなきゃ!」
と考えて時間を使いすぎてしまう。
その結果、良いものはできるけど、かけた時間に対する相談料が少なすぎるので、
「本当にこれでいいのかな・・・?」
と考えてしまいどうしようか迷っている。
最近、こんな相談を受けました。
FPというのは親切な人が多いですし、細かい所を突き詰めたら時間はいくらでもかかってしまいます。
もしかしたら、これを見ているあなたも同じ悩みをかかえてるかもしれない・・・
と思い、この問題に対する僕の意見を今回はお伝えしていきたいと思います。
変化が必要なサイン
まず、このような悩みを抱えるということは、自分が現状に満足をしていないということですよね。
なので、変化をする必要があるというサインです。
変化をするということは自分のコンフォートゾーンから抜け出すということなので葛藤はあると思いますが、そのまま放置しても問題は解決しません。
なので、思い切って変化をしなければいけないのです。
では、どのように変化をすればいいのでしょうか?
一番の解決方法
この問題にはいくつかの解決方法がありますが、一番の解決方法は
『自分の中にある思い込みをなくすこと』
であることが多いです。
どうしてもサービスを提供する側は
「手を抜いてしまうとお客さんに失礼だ。自分のできる限り良いものを提供しなきゃいけない!」
と考えてしまいがちです。
しかし、お客さんの側からは本当にその努力は見えているのでしょうか?
細部の努力はお客さんに見えるか?
『神は細部に宿る』
という言葉がありますが、これは映画や絵など芸術分野に当てはまる言葉のように思います。
FP相談というのは、ビジネスです。
自分のかける時間と対価のバランスを常に意識しなければいけません。
そして、お客さんというのはほとんどの全ての場合お金のプロではありません。
その人達が、細部の細部までにこだわったものを見極めることができるかというと、不可能でしょう。
時間と満足度が比例しなくなる
これはあくまで僕の感覚ですが、大体8割くらいの完成度があれば、そこから先の変化というのは一般の人にはあまりわからないと思います。
その先は完成度を高めるのに時間がかかりますし、なにより一番大事なのは
『自分のかける時間とお客さんの満足度が比例しなくなる』
場合が多いということです。
もちろん、ケースによってはそうではない場合もあるかもしれません。
しかし、実際にはそうなっている場合がほとんどではないかと思います。
試して、反応を見てみる
という訳で、
『自分が時間をかければかけるほど、お客さんの満足度が上がる』
という思い込みをなくすことが、まずは重要になってきます。
最初は勇気がいるかもしれませんが、思い切ってやってみる。
そして、お客さんの反応を見てみるのです。
特に反応が変わらないのであれば、サービス提供にかける時間を変えても問題ないはずです。
このプロセスを何回か行い、
『サービス提供にかける時間ともらえる対価が釣り合っているな』
と自分が感じる所を見つけることができたら、問題は解決できるでしょう。
他の解決方法もある
もちろん、他にも解決方法はあります。
単純に、サービス提供にかける時間に見合うように料金を上げるのも1つの方法です。
また、選択肢を2つ用意して
『通常は〇〇円。自分がサービス提供に時間を長く使う場合は〇〇円。』
と設定をするのも良いと思います。
これをやってみて、お客さんの反応を見てみるのも良さそうなアイデアですね。
思い込みをなくそう
ただ、上でもお伝えした通り
『自分がサービス提供に使う時間に対してもらえる相談料が見合っていない』
という問題の主な原因は自分の思い込みである場合が多いです。
なので、もしあなたがこの問題意識を抱えている場合は、自分の中の思い込みが邪魔をしていないかを確認してみてください。
自分が費やした時間や努力が、お客さんに価値として伝わるとは限りません。
ここを理解していないと、一人相撲で自分だけが苦しんでしまうこともあるので、気をつけてくださいね。