執筆者:昆 知宏
毎年、受験しようと思って2年連続で落ちている試験があります。
それは宅建士です。
ファイナンシャルプランナーをしている方だと、宅建士の資格を持っている方は多いのではないでしょうか。FPとの親和性も高く、持っておいて損はない資格と言えます。
7月が受験申し込みの締め切りなので、今年はどうしようか悩んでいます。毎年7月に受験を申し込んでから本番までの3か月間、少しずつ勉強していましたが、この方法だと25~30点が限界です(合格ラインはだいたい7割で毎年届きません…)。
受験するには1日2時間以上、3か月連続で勉強すればいける感じですが、これまでの傾向からすると途中で失速して結局25~30点に落ち着きそうです。
だから、今年は受験をやめることにしました。
その代わりに…
資格を取るよりも有益なこと
宅建を取得し、FPの事業と組み合わせることで収益が2倍以上になることは不可能ではありません。このビジネスモデルで進む場合、宅建に合格することが必須です。
しかし、私は独立系FPなので、不動産業も行うと存在価値が薄れてしまう気がして、不動産業は自分では行うつもりはありません。
提携業者がいれば仕事は十分に回ります。収益を最大化するなら自分で行うのが最良ですが、志を共にするメンバーと収益を分け合った方が私の価値観には合っています。
正直に言うと、宅建を取ろうと思ったきっかけは、宅建の資格があれば宅建士がいなくて困っている会社に手を差し伸べられるかなと思っていた程度でした。
そのため、資格がなくても困らないので本気になれないのが事実です。
例年ならまたこの3か月を中途半端に勉強して、時間を使い、結果不合格になり時間の無駄遣いになるところでした。
そして、この時間を有意義に活用できないかと考えました。
真剣に学ぶテーマを変える
FPの場合、持っていなければならない資格は実はありません。(FPの資格すらなくても問題ない)
そのため、なんとなく持っておいた方がいいかなと資格を勉強しても、収益に直結するわけではありません。(もちろんビジネスモデルにもよります)
このように考えたとき、私はこの資格の勉強に充てていた時間を今年は別のものに使おうと考えました。
それは“生成AI”です。
ChatGPTが登場したときに私も有料版に登録して色々と試してみましたが、結局触っただけで終わっていました。
便利だけどよく分からない、なんとなくできるような気がするけれど、実際には使いこなしていないのが現実です。
だから、資格を取るつもりでこの時間を生成AIに充ててみようと考えました。
自分の余力をどこに振るかで未来は決まる
やろうと思えば宅建の勉強も生成AIの勉強も両方することは時間的に不可能ではありません。しかし、余力を使い切ってまでビジネスに振り切るのは、最近は気持ちがついていきません。
だから、どちらかに集中しようと考えたとき、普通ならなんとなく宅建を選ぶところですが、今年は生成AIに集中しようと決めました。
ChatGPTの有料版に登録している人も、実際にはほとんど使っていない人が日本では圧倒的に多いようです。
時代についていくポーズは見せるものの(私もまさにそうです)、結局使っていない。その理由は、時間がないからです。
これが圧倒的に多いようです。
生成AIは1、2年前よりも相当にバージョンアップしています。
学ぶなら、自分の時間を注いでいくなら今だと思いました。
あなたもぜひ、なんとなくではなく、自分にとって実利の高い時間の使い方をしてみてください。
他の人が時間がなくて手が回らないと思っているテーマほど、あなたにとって良い結果を生むのではないかと私は思います。
良い夏をお過ごしください。