この前の記事で、
『やらないことを決める』
ことが重要だということを書きました。
↓
https://fprise.com/2015_not_doing/
これが結構評判が良く、感想も
いくつか頂いたので今回はこの
話題を深堀りしたいと思います。
何を『やらない』かを決めることが
大事だという主張の裏には、
実はある理論が存在しています。
これは、理論上では生産性を
4倍にできる考え方です。
ざっくりいうと、この理論を
マスターすれば売上げが4倍になる、
ということですね。
おおげさに聞こえるかもしれませんが、
本当にこれくらいのインパクトのある
考え方になります。
それは、どんな法則かというと、
『80対20の法則』
と呼ばれるものです。
80対20の法則
これはどのようなものかというと、
『全体の結果の大部分は、全体を構成
する一部によって生み出されている』
という考え方です。
例えば・・・
・商品の20%が売上げの80%を作る
・ドライバーの20%が全体の
80%の交通事故を引き起こす
・所得税の80%は、
全体の20%の人が払っている
・優秀な20%の社員が、
会社の売上げの80%を作っている
・20%の病気が80%の医療費を占める
などなど、、、
例を挙げればキリがありません。
この法則の本質
ただ、80と20という数字が
大事だと言うわけではありません。
実際には、もっと顕著な数字を
示すものもあります。
映画館では、上映作品の1.3%が
興行収入の80%を占める、などです。
この法則の本質は、
『成果を生み出しているのは、
全体のほんの一部分である』
ということです。
そして、これはあなたにも
そっくりそのまま当てはまります。
あなたの売上げを作っているのは、
あなたの活動全般ではなく、
ほんの一部分なのです。
どうビジネスに応用するか?
ということは・・・
あなたが使っている時間を、
最も生産的な一部分に集中させる。
これができれば、あなたの
生産性が飛躍的に向上する。
ということになります。
だからこそ、
『何をやらないのか』
を決めることは非常に大事なのです。
これを意識してやるかどうかで、
生み出す結果に雲泥の差が出るでしょう。
このテーマで本を書いている
リチャード・スコッチは、、
『80対20の法則をビジネスに適用
すると、最低の設備投資と最小の
労力で最高の利益を上げる、
という1つの重要なテーマに至る』
こういうことを言っています。
しかしながら多くの人は、
今行なっている活動を見直さずに
バランスよく時間配分をしがちです。
やるべきなのは、自分の行動の中で
成果を生み出す行動を特定し、
そこにフォーカスすることです。
これは、常に見直して
考えるべきテーマですね。
僕も定期的に自分の行動を
この指針に従って見直して
行こうと思います。
自分の行動の80%はどうでもよい
活動、ってことですからね。。
そう考えると恐いですね。
もう1つの考え方
そしてもう一つ。
この法則から導きだされる
重要な考え方があります。
それは、
『あなたの事業の売上げの80%を
作っているのは20%の顧客である』
ということです。
これも、注目に値すべき事実です。
なぜかというと、この事実は、
『売上げを増やしたかったら、
20%の顧客にリソースを費やすべき』
という答えを示しているからです。
顧客フォローというのは、
全員に均質的に行ないがちですが、
それは非効率だということですね。
実際に応用する為の3ステップ
もしあなたがこの法則を
自分のビジネスに活かしたかったら、
次の3ステップを実行してみて下さい。
1、自分の行動を全てリストにする
2、その中で、生産的な行動を特定する
3、その行動にリソースを集中させる
そうすれば、あなたのビジネスの
スピードや生産性が何倍にもなるはずです。
P.S.
最後に、この法則は人間関係や
人の"幸せ"にも当てはまるみたいですよ。
自分の使っている時間の20%が
幸せの80%を生んでいる。
ビジネスだけではなく、
私生活にも応用できる法則ですね。