FP業を成功させる為に必要な要素は2つあります。
1つは、ビジネスとして成り立つように
収益の発生する仕組みを整えること。
もう1つは、その仕組みが実際に機能するように
集客・セールスの仕組みを整えること。
ビジネスとして成り立つように収益の仕組みを整えても、
集客できなかったら上手く行きませんよね・・・
さらに、いざ目の前にお客さんを座らせても、
お客さんに”YES”と言ってもらう力がなければ意味がありません。
集客・セールスもしっかりできるけど、
収益を上げる仕組みが整っていない場合も上手く行きません。
例えば、いくらお客さんを集める力があっても、
1回2時間の相談で5,000円しか取れない仕組みだと
まともに食ってはいけないはずです。
2つは両輪
この2つの要素は、車の両輪のようなものです。
どちらかが欠けてしまっては上手く行きません。
2つが揃って初めて成功までの
道を順調に走っていけるようになります。
ただ、これらを全部説明するのはこの記事だけでは無理なので、
今回はこの中でも”セールス力”について解説したいと思います。
お客さんに、”YES”と首を縦に振ってもらう為の力ですね。
特にFPの方は、「セールストークは苦手・・・」
という方が多いようです。
そんな方でも、お客さんにスムーズに提案が
できるようになる方法をお伝えします。
その方法は、次の3ステップを意識しながら
話を進めていくという方法です。
ステップ1:反発されない一般論から話す
人は、いきなり他人の提案を
押し付けられると反発するものです。
例えば、「年金はこれからどうなるかわからないから、
今月からしっかり老後資金を貯めていきましょう!」
といきなり言われても、
「え、なんでいきなりこの人の
言いなりにならなきゃいけないの・・・」
と思われてしまいます。
なので、まずは例えば
「年金って、これからどうなるか
わからないから大変ですよね?」
というように、「はい」と言うのが自然な話をしていきます。
そうやって、自分の話にまずは同意をしてもらうのです。
そうやって話を進めていく事で、相手はあなたの話に
同意しやすい雰囲気を作ることができます。
※これを、よく"YESセットを取る"といいます。
人は、何回もYESと言うと、
次の質問に対してもYESと答えやすくなる、
という心理的な特性があります。
ステップ2:「あなたは場合はどうですか?」
反発されない一般論から話し始め、
相手への共感や信頼感が芽生えてきた所で、
話を変えていきます。
どういう風に変えていくかと言うと、
「あなたの場合はどうですか?」
という質問をするのです。
「一般的にはこれこれこうですよね〜」
という話をした後に、
「では、あなたの場合はどうなのか考えていきましょうか」
と話を変えていく事で、すんなりと本当にしたい話に
引き込むことができるようになります。
そして、相手を主人公にした話を進めていき、
「問題点は何か?」ということを浮き彫りにしていくのです。
ステップ3:クロージング
ここまで来たら、相手の心の中には
「この問題を解決したい!」
「このままじゃダメだ!」
という感情が芽生えてくるはずです。
(相手の口から「じゃあ、どうすればいいですか!?」
と言ってもらえたら完璧です。)
そこまできたら、後は相手の背中を押してあげるつもりで、
具体的な提案内容を話していきます。
例えば、次回のアポをとったり、
ライフプランを作る提案などですね。
大事なポイントは、いきなり提案内容を
話していくのではなくて、
「相手が提案を受け入れる状態」
を作ってから実際にクロージングをしていくことです。
組み立て方を考える
対面でのセールスが苦手な人は、
このような組み立てができていない場合が多いようです。
特に、セールスの経験が無い方は、
この部分が苦手かもしれません。
大事なポイントは、
・いきなり自分の提案を押し付けない
・相手に「それをしたい!」という感情を芽生えさせる
ということですね。
一方的な提案は受け入れられないものです。
「○○しなさい!」
「■■しなきゃいけないでしょ!」
とガミガミ子供に命令しても聞いてはもらえません。
「いいから黙ってこうすればいいんだ!」
「これはもう決まった事だから」
と言う上司は部下に嫌われます。
これは、どんなシチュエーションだろうと一緒だと思います。
「自分の提案を受け入れてもらうには、
どんな話の組み立て方をすればいいのか?」
もしあなたが相手に提案をするのが苦手ならば、
このことを一度考えてみるのはどうでしょうか?