ルールが少し変わるだけで、勝つ人が変わる

羽田空港より
執筆者:中西雅司

    

スポーツの世界では、ルールや制度が少し変わるだけで、勢力図が変わることがよくあります。

例えば、少し前の話ですが、プロ野球において、2011年に「飛ばないボール」が導入された結果、ホームランの数が激減しました。

2010年は1605本のホームランだったのに対し、2011年には939本。約半分と言ってもよいくらいの減少です。

これにより、パワー系のバッターはこれまでの打ち方では結果を残しにくくなり、対応を余儀なくされました。

対応できたバッターはその後も活躍を続けることができたと思いますし、逆に、対応しきれない場合は、別の選手にレギュラーを奪われてしまった人もいるはずです。

今年のプロ野球でもルール変更

また、今年のプロ野球でも、ひとつのルール変更がありました。

ベースの大きさが、横に約8センチ大きくなったのです。

たった8センチ。

そう聞くと、小さな変化に思えるかもしれません。

しかし、0.1秒の差が勝敗を分ける世界においては、この8センチは決して小さな差ではありません。

ベースが大きくなることで、走る距離がわずかに短くなります。

また、タッチをかいくぐりやすくなり、結果として、盗塁が増えると言われています。

つまり、足が速い選手が有利になり、これまでであれば活躍できなかった選手が活躍できるようになる可能性があります。

一方で、これまで試合に出ていた選手は、その立場を失ってしまうかもしれません。

このように、スポーツの世界では、

「ルールや制度が変わると、これまで活躍できなかった人が活躍できるようになる」

ということはよくあります。

ビジネスの世界でもルール変更

そして今、私たちのビジネスの世界でも、同じことが起きています。

AIの広がりというルール変更です。

FPが時間をかけて身につけてきた知識の一部は、AIを使えば、一般の方でも誰でも調べられるようになってきています。

これからその範囲はますます広がっていくはずです。

一方で、AIだけではどうにもならない部分については、引き続きFP相談の需要がありますし、ここの重要性は高まってきています。

具体的には、

・顧客の話を聴き、引き出す力

・プランを実行に移してもらう力

・中立的な立場からの信ぴょう性のある情報の提供

などは、今後ますます重要になっていきます。

これまでと同じやり方では勝てなくなるFPも出てくるでしょうし、一方で、これまで勝てなかった人に、一気にチャンスが巡ってくる可能性がある世の中だと言えます。

この時代に大切なこと

なので、この時代により大切なことは、

・これまでのやり方に固執せず、ルール変更に対応して変化していくこと

・ルール変更をチャンスととらえて行動していくこと

の2つ。

変化のスピードが加速する時代。

その都度、社会の変化に対応することは大変なこともありますが、変化を前向きにとらえて、楽しみながら、前に進んでいきたいですね。

これからもあなたの活躍を心から応援しています。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

関連記事