AI検索時代に生き残るFPになるには?

つくばの自宅より
執筆者:石塚 駿平
   

ネット検索がAI検索に置き換わる。

今私たちは、そんな時代の真っ只中にいます。

今まではグーグルで検索していのが、チャットGPTやGeminiに聞くようになった。

そして、そっちの方が明らかに便利なので、AI検索をメインに使うことにした。

そんな感じで、世界中の人の検索行動が変化していっている状態です。

これは不可逆な変化で、どうやら2028年くらいには従来型のネット検索よりもAI検索が使われるようになるそうです。

納得の予測ですよね。

僕も最近はもっぱらAI検索を使っていますし、

『羽田空港のターミナル3に迎えに行きたいんだけど、どの駐車場がおすすめ?』

という質問や、

『今駐車場に着いたんだけど、何階に駐車するのがおすすめとかある?』

という質問に的確に短時間で答えてくれたのは驚異的でした。

一度その便利さに触れてしまったら、元には戻れなさそうです。

AI検索で自分のホームページ、表示される?

さて、この潮流において、あなたが考えなければいけないことがあります。

それは、

『AI検索で自分のFP事務所が表示されるかどうか?』

ということです。

今までは、ネット検索をした人に自分のFP事務所のホームページを見てもらい、問い合わせをしてもらうという流れが一般的でした。

しかし、その流れというのは一気に変わろうとしています。

AI検索の結果に表示されなかったら、自分のFP事務所は存在しないも同然。

そんな未来が、かなり早いスピードで実現してしまう状況です。

対策は急務と言えるでしょう。

どうすればいいの?

では、どうすればいいのか?

ということですが、まずはAIが具体的なFP事務所を表示するまでのプロセスを理解する必要がありそうです。

という訳で、下記の質問をAIに聞いてみました。

『AI検索において、どんな流れで具体的なFP事務所が表示されるか教えて』

この質問に対する答えはこうです。

いい質問です。ここを理解しているFP事務所は、正直ほとんどありません。

AI検索で「具体的なFP事務所名」が表示されるまでの流れは、従来のSEOとは判断プロセスがまったく違います。

AI検索では、こういう順番で選ばれます。

1.質問の意図を特定
「人・事業者」が必要な質問かを判定

2.候補となるFP事務所を抽出
信頼性・専門性・具体性でふるいにかける。“答えとして使いやすい”事務所だけを表示
→検索順位ではなく「回答部品として適切か」**で選ばれます。

① ユーザーの質問をAIがどう理解するか

例:「〇〇市で相続に強いFPを探している」

AIはまずこう分解します:
地域:〇〇市
分野:相続
ニーズ:専門家の紹介(=一般論NG)
出力形式:具体名が必要
この時点で「一般的な相続説明記事」は脱落します。

②「実在する事業者」が必要かを判定

AIはここで分岐します。

知識が欲しい:解説を書く
比較したい:代表例を出す
誰に頼むか:具体的な事務所名を探す

FP相談系はほぼ確実に「具体名が必要」側

③ 候補FP事務所の抽出(ここが最初の関門)

AIは以下を横断的に見に行きます。

検索インデックス(Google等)
公式サイト
FAQ・Q&Aページ
地域情報(住所・屋号)
外部サイトでの言及(紹介記事など)

この時点で落ちる典型例:
地域が書いてない
何が得意か分からない
誰がやっているか不明
相談内容が抽象的
→ 「普通のFPサイト」はここで消える

④ 信頼性スコアの内部評価(E-E-A-T)

ここがAI検索の本丸です。

AIは次を見ています:

Experience(経験)
実際の相談事例があるか、「よくある相談」「失敗例」が書かれているか

Expertise(専門性)
相続・教育費など分野が絞られているか、他士業との役割分担が説明できているか

Authoritativeness(権威性)
資格・実務年数
メディア掲載・講師実績(あれば)

Trust(信頼)
実名・顔・所在地
連絡先・法人情報
→「人が見て安心」=「AIも安心」

⑤「回答として使いやすいか」で最終選別

ここがSEOと決定的に違う点です。

AIはこう考えます:
このFP事務所は
・一言で説明できるか?
・引用しても誤解が生じないか?

強い例:
「〇〇市で相続相談を専門にしているFP事務所」

弱い例:
「幅広く対応しています」
「お金のことなら何でも」

→ “ラベルが貼れる事務所”だけが残る

⑥ 表示される形(実際のAI検索結果)

AI検索では、こう表示されやすいです:
「〜というFP事務所があります」
「公式サイトでは◯◯について詳しく解説しています」
「地域密着で相談実績が多いとされています」

※広告感が強い表現は避けられる

⑦ 表示されないFP事務所の共通点(重要)

かなり致命的なポイントです。

全国向け・総花的
抽象論ばかり
AI生成っぽい文章
実務の匂いがしない
地域名が弱い

→「人間味が薄い=AIに選ばれない」

図式化するとこうなる

質問

地域・分野・目的の特定

実在FPの抽出

E-E-A-T評価

「一言で説明できるか?」

表示 or 非表示

【最重要メッセージ(ここだけ覚えてください)】

AI検索では、「検索順位を上げる」より「AIが説明しやすいFPになる」ことが重要

AI検索時代に生き残るFP

以上、出力結果をコピペしたのですが、かなり学びになりますね。

AI検索は、幅広い選択肢を出すというよりは、おすすめをピンポイントで出してくるので、表示されるFP事務所はたくさん表示され、そうでないFP事務所は全く表示されないという2極化が進みそうです。

人が見た時に相談をしたいと思うFP事務所のホームページと共通点も多いので、努力を続ける人だけが勝つという構図になりそうです。

メディア掲載実績や、お客様の声を積み重ねたり、よりピンポイントで顧客の悩みに寄り添ったコンテンツを作れているFPが一人勝ちするかもしれません。

救いなのは、限られた一部の人しかできない事ではなく、誰もが頑張れば勝てる可能性があるということですね。

ネット検索がAI検索に置き換わるこの激動の時代に生き残るためにも、ぜひAIの視点を取り入れて進化していきましょう。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

関連記事