最短で結果を出すためにすべき行い

「よーい!スタート!」

威勢のよい掛け声とともにスターターピストルの音が響く。

小学生になって初めての運動会で徒競走50mに参加する息子。

保育園の時はリレーのアンカーを務めていたので、親としても期待が高まるところです。

ゴール線間近で写真を取ろうと思って、人込みを縫うように前に出て私は待っていました。

何位になれるかな?1位になれたらいいねという感じて見ていたのですが、スタート直後に出遅れ。

結果は最下位の6位。

息子が通っている小学校では1~3位は順位があって、あとは敢闘賞という表記になっていたのですが落ち込んでいる息子。

さて、このような時どのように声を掛けるのがいいと思いますか??

失敗を成功体験に変える劇的効果

完全に職業病かと思うのですが、私はダメだった場合は結果を分析して最善な結果を出すためのアプローチを考えてしまいます。

ここは「よくがんばったね。」で無難に終わればいいところなのかもしれません。

しかし失敗経験を放置するのが嫌いです。

もちろん全力で努力した結果、それでも勝負にならないなら仕方ありません。

ただ実際は最下位だったものの1位との差は僅差で、スタートを五分に出ればいい線になっていました。

聞くところによるとピストルの音が怖くて練習でもいつも出遅れてしまっていたことが一番の原因のようです。

そして50mだとスタートで遅れると巻き返せない。

距離が足りないと言っていました。

息子なりにいろいろと考えているようです。

スタートを五分に出て、集中して走れば勝機はある。

しかも徒競走の組は、走力順に分けられていてその最終組だったので見方を変えればそこで1位になれば学年1位です。

いずれにしても集中力の維持がポイントにあって、できることはやってみるという観点からスタートの練習をこれから一緒にして、走り方については私の知人の運動の先生に今度見てもらい今度は1位を目指すことにしました。

たかが運動会でやりすぎ?

いやいや、人生で結果を出すには結局すべてのこの繰り返しでしょう。

それが実現できたときに感じる達成感ほど気持ちの良いものはありません。

嫌な経験をプラスに生かせるか

・初めての運動会で最下位

・最終組で最下位でも結果は僅差で原因も明確

どちらも事実としては一緒です。

でも全然考え方が違いますよね。

これらは私たちが日々仕事をしていくうえでも、全く一緒。

一つの失敗体験からネガティブな方向へ引っ張られてしまうのか。

それともその失敗体験を糧としてさらなる進化を目指すのか。

前者と後者においての行動結果はまさに天と地の差ですよね。

例えば先日、私のビジネスパートナーである優秀な住宅会社の人がお客様から叱られた話をしていました。

なんてことはない、連絡の密度の問題です。

「もっとこまめに些細な事でも連絡をしてほしかった。会社は気に入っていたのに、残念です。」

こんなふうにストレートにご意見をいただいたそうです。

しかも私がその人を紹介したこともあって、信用に泥を塗ってしまったと本気で謝られました。

客観的に見ればそれは仕方ないよなぁというところもあったので、切り替えていきましょうというお話をさせていただいたのですが「次からは絶対こういうことがないように、もっと精進します。」とその人は言っていました。

失敗経験をプラス転換に出来るか。

根本的なマインドを持っているか、持っていない人か。

あなたはどちらがいいと思いますか?

失敗経験を放置しない大事さ

こんな出来事があると、最近の自分自身の失敗経験も考えてみたくなります。

対お客様については、集中力を高めることを意識しているので苦言をいただくことはまだありません。

だからといって油断せず引き続き、最大限引き締め続ける必要があります。

そこはいいとして、もちろん失敗はたくさんあります。

例えば、集客の仕掛けを誤ったこと。

具体的に言うとウェブセミナーの完成に時間がかかりすぎてしまって、予定通りにしていればもっと集客を安定できていたと思うのですが、最近は苦戦傾向にあります。

これは自分の判断ミスで目の前の仕事を追いすぎてしまって、将来の種まきをしなかったというできない営業の典型例です。

後から振り返れば、多少無理してでも種まきはする必要があったことが分かります。

作物に例えればそれは当然のことです。

対お客様についてでなければ失敗経験は軽視されがちというか、「ま、とりあえずいいか。」となってしまうことが多いものです。

しかし常に進化をあり続けたいと思うのであれば、失敗経験は貴重な機会。

運動会での出来事から、私自身もそれを痛感しました。

目の前の失敗を糧にすることが、自分自身を進化させるシンプルかつ最強の方法ですね。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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