「問い合わせがきたー!」
と思ったら営業。
これほどガックリくるときってないですよね。
最近は手の込んだ営業も増えてきていて個人名で問い合わせをしてきて、「至急折り返しが欲しいです。」というメッセージが入っていたりします。
こっちはお客さんだと思うから折り返し電話をするわけですが、話をしていくとただの営業電話だったりするんですよね。
こういうのはルール違反だと思います。
あとは同じ会社から担当者を変えて何回も電話をしてくる手法。
これも勘弁してほしいです。
新人研修の一環なのかもしれませんが、相手の時間を奪い、相手のことを考えていない会社の将来など先が知れています。
今の時代はもっと別なマーケティングの方法があるはずです。
そこにもっと頭を使って見込み顧客にリーチできるものが勝者ですよね。
これは私たちにも言えることですが、相手を不快にした瞬間、負けです。
いいなと思った営業手法
最近、会社のポストにダイレクトメールが入っていました。
外から見ると厚さがあるので、何か入っているようです。
封を開けてみると中には1冊の本が入っていました。
速攻ゴミ箱に入れようかなと思ったのですが、本をゴミ箱に捨てるのって心理的にブロックが入ることに気付きました。
ゴミ箱に入れることに躊躇していると次の瞬間、表紙を開き、目次を読み、内容をパラ見してしまいました。
この時点で、先方の勝利でしょう。
マーケティング会社が自費出版したようで、結局内容は自分には関係なさそうだったのでちゃんと読みませんでしたが、冒頭部分はちょっと目を通してしまいました。
いきなり第三者に断りなく本を送って、しかもそれを少しでも読んでもらえたのであればマーケティング上は大成功ですよね。
これはDMだったら速攻読まずに捨てていたし、電話だったら100%折り返しません。
しかしやっていることは一緒ですが、方法を本に変えたとたん、読まれる。
「本すげー」と思ったわけです。
電子書籍ではなく紙でないとダメ
本をもらう機会はそこそこあるのですが、内容がどうであれ本をゴミ箱に捨てたことって私は一度もありません。
さっきも言いましたが、心理的ブロックが見事に働いています。
ということはつまり、本であれば相手に読まれる可能性が高いということです。
自分の主張を少しでも聞いてもらえる可能性が大いに上がるというのはすごいことだと思います。
自分の考えをまとめて本にしてお客さんに渡すだけで、少なくても見込み顧客は100%少しでも本を読んでくれるはずです。
最近は電子書籍も流行っていますが、電子書籍はダメです。
捨てることに抵抗がないからです。
物として渡して、捨てにくいという心理上の力があって、なおかつ少しでも開いてみようと思ったらマーケティング上は勝ちですよね。
おそらくFP向けに結構の数を送っているような感じがしたので、この本が届いたFPさんは結構多いのではないでしょうか。
どれくらいの数が少しでも目を通したのか、
感覚的には50%くらいは言っているような印象を受けたので、「あ、すごい」と純粋に思ったのです。
自費出版でも全然OK
本を出すというと、有名な出版社とか信用のある出版社から出さないとあまり意味がなくない?
むしろ聞いたことない出版社とか自費出版だと怪しいだけで逆効果じゃない?と思っていましたが、そんなことはないと思います。
本としての体裁が整っていれば、見込み顧客には十分に響くなと思ったのです。
それよりも書籍の体裁というか、表紙のデザインや中の校閲がしっかりしていれば、全然手に取って本の中にも入っていくので、本の効果は恐るべしです。
例えば初回面談のあとの顧客に配布したりすれば効果は上がりますし、相談前に問い合わせをするかどうか迷っている人へ、メールアドレスと住所と引き換えに本を送るなど活用方法はたくさんありそうです。
書籍を自費出版するにはまあまあお金もかかりますが、ネットで見積もりできるところで試しにやってみたら300部25万円ほどでした。
1冊あたり833円と考えればマーケティング上は十分に許容できるコストですよね。
本を使ったマーケティングは、いわゆる書店の流通ラインにのらなくても全然できるものです。
FPははまる人が多いと思うので、コンテンツがある人は書籍化するだけで収益が大きく上がる可能性があります。
時間ができたらぜひトライしてみたいですね。