美しすぎる設計の課金教材

昆知宏

まんまとやられました・・・

ああ、美しいマーケティング。
お見事!

妻がとある継続課金サービスへ
申込を行いました。

毎月1,697円也。

たいしたことない金額なのですが、
私は継続課金に対しては
ものすごく慎重派です。

最初は絶対に申し込むつもり
なんてありませんでした。

しかし2年かけて落とされたのです。

申し込んでもいいかな・・・
と思ったその瞬間、

住所も氏名も印字された申込書が
送られてきて、

送り返すだけで申込完了という
ストレスのなさ。

しかも今なら特典もアリ。

KOされました。

これ何の話かというと、

ベネッセのこどもチャレンジです。

幼児向けの教材を毎月送ってくる
アレですよね。

個人情報どっから取ったの?

最初の経緯が謎なんです。

どこからともなくDMが来るように
なったのですが、

そもそもどこから個人情報が
流れて行ったのか?

大手はやはりすごいなあ・・・
と思うところです。

今思い返せば、

・子育て雑誌の無料プレゼント
・量販店のアンケート

このあたりできっとさらっと、
細かい字で書かれた同意書に
サインをしていたのだと思います。

定期的に”無料”でそれなりの
おまけと勧誘が送られてきて、

息子はすっかりとりこに
なってしまったわけです。

保護者が大好きなワード、

”知育”(笑)

をあつく押すベネッセは、
私たち夫婦の心にもささりました。

ボケっーーと、
ユーチューブを見ているよりは
よっぽどいいしね・・・
というわけです。

最初のハードルが低い

まあ、月々1,697円なら
家計にとっては別になんてことないし、

試しにやってみようかーというのが
申込を決意した一番のきっかけでした。

「何かをさせてあげたいけど、
何からしたらいいか分からない。
あ、これならまずいいんじゃない!?」

的な感じです。

そして、
「知育、知育」と言ってるわりには、
最後は値段というのがシビアの親心です。

しかしまあ当然継続課金が
スタートすると当然ながらそこから
クロスセル・アップセルなんですよね。

そしてまたそのタイミングが
いいこと、いいこと。

子どもの成長と発達段階に
一致していて上手なわけです。

最初のハードルを越えてしまった
私たちはもちろん検討をします。

言ってしまえば子ども用の
おもちゃや教材なんて、

原価がないようなものですから、
会員数が増えるほど利益率を
大きく上げていきます。

いいビジネスモデルですよね。

ぜひ応用しまくってください

・いつの間にか個人情報を取得
(FB広告で可能)

・無料で情報を流す

・申し込みのストレスを軽減する

・特典をつける

・相手が大切なところを訴求
(私たちの場合は子ども)

・最初は安い

・タイミングをみてアップ、クロスセル

はい!

これであなたも、
あっという間に、

美しいマーケティングの
完成ですね。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

関連記事