サービスに自信がないFPのあなたへ

中西雅司

「実は先月、結婚しまして・・・」

先日、いつも髪を切っていただく
女性の美容師さんから、
突然、こんな話がありました。

とても嬉しい話ではあるのですが、
それとともに、不安な気持ちにも
なりました。

それは、、、

「せっかくうまく切ってくれる人を
見つけたのに、もし辞めたら
また探し直しだな・・・」

という気持ちです。

私の場合だけかもしれませんが、
美容師さんって辞めるのがとても
早いなと思います。

なので、、、

「辞めてしまったら、
また良い美容師さんに
会えるまでに時間がかかる」

と思うと、とても不安になったのです。

実は、この不安な気持ちに、
FPビジネスで成功する
大きなヒントが隠されています。

今日はそんなお話です。

不安になる理由

私がこのように不安になるのには、
理由が2つあります。

1つ目は、私が髪型の希望を
うまく言葉で伝えられないからです。

なので、時間をかけて私の
希望を理解してもらうしかなく、
美容師さんが変わるとその度に苦労するのです。

2つ目は、美容師さんの
入れ替わりはとても早く、

「せっかく私が慣れてきたのに
辞めてしまった」

という経験を何度も
しているからです。

その度に、インターネットで
新しい美容室や美容師さんを探します。

これが私にとっては、すごく
ストレスで、泣きそうになります。

「話が合わなかったらどうしよう」

「変な髪型が好きな人だったらどうしよう」

「あまり上手くなかったらどうしよう」

こんな不安な気持ちで、限られた
インターネットの情報から探していきます。

これを解決するサービスは?

「これを補ってくれる人がいたらいいのにな。
美容師コンサルタントっていないかな」

っていつも考えています。

つまり、もし、こんな人がいたら、
ストレスがなくなると考えています。

①私がどういう髪型にしたいのかを
ヒアリングし、髪に関する私の語彙力
のなさを補って、美容師に的確に伝えてくれる人

②担当が変わっても、お店を変えても、
常にデータを持っていて、
新しい美容師やお店に伝えてくれる人

③新しい担当の選び方を教えてくれる、
または、お店や担当を選んでくれる人

これらをやってくれるのなら、
私はストレスなく、毎回髪を
切りにいけます。

もしあれば、
とても価値があると感じます。

「精神的負荷を減らしてくれること」

に大きな価値を感じるのです。

お客様の精神的負荷を減らす

FPの場合も、これと同様のことが言えます。

つまり、FPが、

「精神的負荷を減らしてくれる存在」

であるなら、お客様にとって、
非常に大きな価値となるということです。

私が、FPの方と話
をしていると、

「自分には価値がそんなにない」

と考えている人がとても多いです。

でも、少し詳しく話を
聞いてみると、、、

ただ単に、

「自分の価値を正しく
理解していないだけ」

であることがほとんどです。

その中で、特に多くのFPが
見逃しがちなのが、この

「精神的負荷を減らしてくれる」

という価値です。

同席するだけでも・・・

例えば、、、

「他の専門家を紹介したり、
繋いだりする時に、お客様の
意向を翻訳して伝えてあげること」

をすれば、お客様にとっては、
慣れない専門用語を使う必要が
なくなり、ストレスが軽減されます。

また、、、

「他の専門家とお客様が
面談する時の同席」

をすれば、

「わからないことがあれば
助けてもらえる」

という安心感をお客様に
与えることができます。

多くのお客様にとって、それは、
とても大きな価値なのです。

自分に自信がないあなたへ

もし、あなたが、自分のFP業務に
まだ自信が持てないなら、、、

もし、あなたが、料金を自信を
持って提示ができないのなら、、、

「自分がお客様に関わることで、
お客様の精神的負荷を減らすことが
できているのではないか?」

という観点で自分の価値を整理して
みると、気づけていない価値が
見えてくるはずです。

結果として、お客様にわかりやすく
自分の価値を伝えられるように
なるのではないでしょうか。

P.S.
本題とは全く関係ありませんが、、、

先ほどの、美容師コンサルタント、
ほんとにあったらいいなと思う
サービスだなと思いました。

もし、できそうな人がいたら、
お願いしてやってもらおうかな
と考えているくらいです。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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