マーケティングの戦略は、
大きく2つに分けることができます。
1つは、『短期的な戦略』
もう1つは、『長期的な戦略』です。
『短期的な戦略』とは何かというと、
効果が一時的なものだったり、再現性のない戦略です。
例えば、このようなものですね。
”NISAがはじまるから資産運用のセミナーを開こう”
”相続税が上がるから相続の案件を取りにいこう”
短期的な戦略のメリットは、何と言っても
「大きな成果が出やすい」ということです。
デメリットとしては、「再現性がない」ということが
挙げられますね。繰り返し使う事はできません。
一方、『長期的な戦略』とはどういうものかと言うと、
”ホームページに定期的にページを追加して改善していく”
”長期的な関係を作る事が出来る提携先を見つける”
”出版やメディア掲載を通してブランド力を高める”
このようなものです。
長期的な戦略は、「すぐには効果がでない」
というデメリットがあります。
しかし、一度築き上げたらなかなか崩れずに、
安定的な成果をもたらし続けてくれます。
短期的な戦略を追い続ける罠
この2つの戦略があるということを考えて
周りを見渡してみると、ある問題があるように思います。
その問題とは、、、
「短期的な戦略に捉われ過きている人が多い」
というものです。
確かに、2つの戦略を見比べてみると、
とっつきやすいのは短期的な戦略です。
何となく、「マーケティングをやっている」
っていう気分になりやすいですし、
考えていて楽しいはずです。
それに、本を書いたりセミナーをやっている人が、
「時流を敏感に読み取り、先回りすることが大切だ!」
「相手のニーズがどう変わるかにアンテナを張っておけ!」
とか何とか言っていることが多いので、
”マーケティングってそういうものなんだ”
と思ってしまうこともあるかと思います。
しかし、基本的な考えができていないのに
こういった考えをそのまま頭にインストールするのは良くないです。
なぜなら、毒になる可能性が高いからです。
さっきも言いましたが、短期的な戦略の
デメリットは「再現性がない」ということです。
なので、短期的な戦略しか頭に無いと、
常に「次は何しよう、次は何しよう」という状態になります。
もし当たれば成果はでるかもしれませんが、
事業が安定しません。それに、精神的にもキツいと思います。
長期的な戦略に基盤を置く
なので、基本的な考え方として、
「長期的な戦略を基盤にして、
それに上乗せする形で短期的な戦略を取り入れる」
というスタンスをお勧めします。
常に流行を追うようなアプローチではなく、
例えばホームページだったら
・見た人が役に立つページを継続的に追加する
・お客様の声を継続的にアップする
・相談事例を増やして信頼感を出していく
このような地道な改善を行うことで、
継続的に入る問い合わせの底上げを図ります。
この基盤が出来てしまえば、ある程度継続的に
問い合わせが入るようになってきます。
こういった作業は地味でつまらないものが多いので
敬遠されがちですが、この部分に注力するのは大事です。
ビジネスは長期戦
ビジネスは長く続くものです。
1度大きく花火を打ち上げたらそれで終わり!
なんてものではありません。
今の仕事はこれから先も続くはずです。
FPならお客さんとの関係も
長く続きますからね。。。
だからこそ、長い間成果を生み出す為の
戦略がとても大事になってくるのです。
『長く続く地道な努力』こそ、
継続的で、大きな結果を生み出します。
あなたの周りを見渡してみて下さい。
大きな成果を出している仕事仲間・・・
ビジネスで指導的な立場にいる人・・・
一流のスポーツ選手・・・
誰しも、継続的な鍛錬を怠らず
努力を積み重ねてきた人だと思いませんか?
あなたの戦略は?
繰り返しになりますが、大事なのは
「長期的な戦略を基盤にして、
それに上乗せする形で短期的な戦略を取り入れる」
ということです。
短期的な戦略が別に悪いというわけではないですよ。
むしろ、そういった戦略は勧めます。
乗れる波が来たら乗るべきです。
僕が言いたいのは、、、
「短期的な戦略だけにこだわるのは危険」
だということです。
「これは短期的な戦略だな」
と理解した上で行動を起こすのであれば全く問題ありません。
そうすれば、もし失敗したり波が長い間
来なくても苦労しないで済みます。
・・・
あなたは、長期的な戦略を持っていますか?
もし持っていなければ、
是非時間をとって考えてみて下さい。