つくばの自宅より
執筆者:石塚 駿平
今回は、僕にとってちょっとショックな出来事があった話です。
利用している法人クレジットカードの会社からはがきが届いたのですが、その表面には
『大切なお知らせ』
と書いてありました。
何かと思って開けてみたら、
『このたび、カードのご利用状況および、お支払状況に基づきお客様のご利用可能枠の変更をさせて頂きました。』
と書いてあります。
今までこういったお知らせは何度か受け取っており、内容は全て限度額が上がりますよ、というものでした。
しかし、今回は違ったのです。
限度額が急減
なんと、限度額が一気に30万円にまで減ってしまったのです。
最初は確か50万円くらいからスタートして(法人カードにしては低いなと思ったのですが・・・)、そこから地道に実績を積み重ねて限度額が200万まで上がっていました。
一時的な引き上げの申請もできるので、
『これくらい枠があれば、納税とかも対応できるしいいかな』
と思っていたところでした。
ちなみに、今回のカードはANA JCB法人カードです。
あまり知名度はないのですが、1%の還元率でANAマイルが貯まり、マイル移行限度もない希少なカードで、税金でもポイントが貯まるので重宝していました。
でも、30万と言われるともう解約するしかないですね。
いろんな支払いに使っていたのですが、限度額に達して
『クレジットカードでのお支払いができませんでした』
というお知らせがたくさん届いていしまったので、結構手間もかかりました。
理由を聞いても・・・
一応、問い合わせの電話番号も記載されていたので理由を聞こうと電話しましたが、
「ご利用状況を総合的に見て決めさせて頂いています」
との回答しか得られませんでした。
つまり、理由は教えられませんよ、ということですね。
恐らく、ドル建ての海外サービスへの支払いが複数あったことが原因かな?と思うのですが、これはもう諦めるしかありません。
法人カードは他にも所有しているのですが、ポイントをしっかりと取っていきたいので切り替え先を検討していきたいと思います。
大企業に対して自分は無力
この体験を通して思うのは、やはり大きな会社のサービスを使う側というのは立場が弱いということです。
向こうの取り決めに抗う力はありません。
なので、こういったリスクを把握した上で経営をしていかなければいけないのです。
クレジットカードの場合は、僕は他のカードもあるのですぐに対応ができるのですが、替えがきかない場合もあるでしょう。
例えば、YoutubeなどのSNSアカウントが凍結されたとか、FacebookやGoogleのネット広告が止まってしまったとか、LINEの料金が変更になっていきなり高いお金を払わなければいけなくなってしまった、などですね。
他社が運営するサービスに頼る場合は、こういったリスクがあることを承知しておく必要があります。
1つのサービスに頼って、それがない状態になると困るという状況は避けなければいけません。
浮かび上がる残酷な真実
そして、このことを逆の立場で考えてみると、ある真実が浮かんできます。
これは少し残酷な真実なのですが、
『相手にとって、自分がなくてはいけない存在になること』
ができれば、ビジネスとしては優位な立場に立つことができる、というものです。
自分がいなければ、顧客はすごい困ってしまう。
そんな状態を実現できたら、相手はこちらの言う事を聞く他なくなります。
料金が上がっても、受け入れなくてはいけません。
面談をするのが先になっても、待たなくてはいけません。
つまり、相手がこちらの都合に合わせて動いてくれるようになるのです。
相手にとって必要不可欠な存在になる
僕はこの考え方を、ダン・ケネディという今は亡きアメリカのマーケターから学びました。
『自分は1つのものに依存してはいけない。でも、相手にとって自分は必要不可欠なものでなければいけない』
という考え方です。
相手にとって自分が必要不可欠なものになる方法というのは、1つではありません。
例えば、
『その分野について、詳しい知識を持っている人が自分しかいない』
『自分(顧客)の価値観を理解した上で、深いアドバイスをしてくれる人は他にいない』
『自分(顧客)に必要な人脈やコミュニティを持っている人は他にいない』
などが挙げられますね。
僕も、FPビジネスという分野に特化することで、このような立場になれるような努力をしています。
どうやったら自分がそうなれるのか?
こういった努力を続けていけば、
『〇〇さんが死んだら、私はどうやっていけばいいんでしょうか?』
というようなコメントが顧客の口から出てくるようになるはずです。
これが、相手にとって自分が必要不可欠な存在になった1つのサインですね。
『相手にとって、自分がなくてはいけない存在になること』
ができれば、ビジネスを優位に進めることができます。
そうすれば、収入を増やしたり、休みを長く取ったり、色々なことがコントロールできるようになるでしょう。
なので、どうやったら自分が顧客にとってそんな存在になれるか、ぜひ考えてみてくださいね。