難病の経営者から学べる事実

石塚駿平

この前、ヤフー
ニュースを見ていたら

『ダイヤモンドダイニングの
松村厚久氏が難病を告白』

という記事が出ていました。

ヤフートピックスに出てたと思うので、
見た人もいるかもしれません。

内容は、外食業界で桁外れの
結果を出している社長が、、、

パーキンソン病にかかりながらも
強い意志を持って経営を
行なっている、という話です。

僕はこの松村さんという方は
知らなかったのですが、、、

展開している業態を見てみると
結構知っている店が多かったので
興味を持って見てみました。

(バグースとか、ベルサイユの豚とか、
不思議の国のアリスのレストラン等を
展開しているみたいです。

といっても、東京中心っぽい
ので東京以外の人には馴染みが
ないかもしれませんが・・・)

記事に出ていると他人事の
ように思ってしまいますが、

"もし自分の身に起こったら?"

と想像すると、色々と
考えさせられますね。

成功の秘訣は?

その記事の中で知ったのですが、
松村さんが経営している会社では

『100店舗100業態』

という目標を2010年に
達成し、さらに成長を
続けているとのことでした。

100業態も新しく作り出す
というのは、考えてみると
すごいことですよね。。。

僕も含めて、1つの業態を
経営するだけで手一杯になって
いる人がほとんどだと思います。

外食産業という厳しい業界で
そこまでの成果を出している
というのは、驚嘆すべき事実です。

僕は、こういったことを
成し遂げる秘訣は何なんだろう?

と考えながらこの文章を
読んでいたのですが、、、

1つ、非常に気になった
部分がありました。

コンセプトの重要性

それは、このような文章です。

私はこの数年で大きく
権限移譲を進めてきました。

もともと、前々から

「任せる経営」

を行ってきたのです。

どういうことかといいますと、

「コンセプトを外さない」
「適正な利益を出す」
「お客様を喜ばせる」

という3つの約束さえ守って
くれれば、社員には何を
やっても良いと言ってきました。

この文章だけでも、とても
多くの学びを得ることが
できると思いますが、、、

僕が注目したのは、この中の

『コンセプトを外さない』

という部分です。

味よりもサービスよりも・・・

外食産業というのは、
食べ物を提供するビジネスです。

ともすれば、

・料理の味を追求する
・最高の顧客サービスを提供する

このような目標が
出てくるのが自然ですよね。

しかし、この話に出てきた
松村社長は、そういったことよりも

『コンセプトを外さない』

ことを重要視しています。

並外れた結果を出している社長が

"コンセプトの重要性"

を第一に挙げている事実。

これは、立ち止まって深く考えて
みる価値のあることだと思います。

なかなか気付かな重要性

“コンセプトを外さない"

というのは、どんなビジネスを
行なうにしても重要なファクターです。

これは、誰もがなんとな〜く
わかっていることですよね。

しかし、特にビジネスを始めた
ばかりの方はこの重要性に本当の
意味で気付いていないと思います。

これは、僕も最初はそうでした。

コンセプトの重要性よりも、

「どんな風に文章を書いたらもっと
多くの人が反応してくれるかな〜」

とか、

「どうやって広告を
出していこうかな〜」

など、このようなこと
ばかりを考えていました。

しかし、、、

何度も何度も広告やプロモーション
を繰り返していくうちに、

『一番大切なのはどんな
コンセプトを掲げるか?』

ということだと気付く
ようになったのです。

何回もトライ&エラーを
繰り返していると、

『何が反応率に一番大きな
影響を与えているのか?』

ということがだんだん肌感覚
としてわかるようになってきます。

その経験から言うと、コンセプトの
持っている影響力が一番大きい
というのは紛れもない事実です。

何を言うか?

コピーライティングの世界には、
このような言葉があります。

『”どう言うか”よりも、
“何を言うか”の方が重要』

これは、なんてことのない
言葉に感じるかもしれません。

でも、このアイデアを理解する
ことは非常に重要です。

例えて言えば、そのへんに
落ちてる石ころを1万円で
トップ営業マンが売るより、、

誰が見ても美しいダイヤモンドを
1万円でダメダメ営業マンが
売る方が簡単だということです。

しかし、このコンセプトの
重要性というのはなかなか
掴みづらい考え方の1つです。

目に見えるものではないですし、
何だかわかりづらいですからね。。

自分の視点で考えてはいけない

コンセプトは一度決めたら
後から変更するのは難しいです。

なので、コンセプトを
一度外してしまうと、

『その後で何をやっても
成果が出てこない』

という状態になってしまいます。

そして、自分のやりたいこと
主導でコンセプトを決めると大体
失敗をしてしまうことになります。

例えば、、、

『相続と資産運用とライフ
プランが得意だからそれを
コンセプトとして打ち出そう』

とか、

『ハーブティーを飲みながら
ゆっくりとお金の相談が
できるカフェを作ろう』

という感じですね。

多くの人は、こういった形で自分の
やりたいことを発信してしまいます。

その結果、相手の視点が抜け、
受け入れられないコンセプトに
なってしまうのです。

そうではなくて、

『見込み客が求めてるのは何か?』

という視点でコンセプトを
決めている必要があります。

この考え方が重要だとわかって
いるからこそ、松村社長は

「コンセプトを外さない」

ということを掲げているのだと思います。

この事実、あなたはどう考えますか?

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

関連記事