FPがフィーを得るための行動術

中西雅司

先日、滋賀県の田舎にある
母の実家に行ってきました。

母の兄である、私の伯父と
その家族が住んでいるのですが、

伯父は60代後半の農家。

30年以上前から、お米や野菜、
柿・ぶどう・梨などの果物など
色んなものを作っています。

そんな伯父が、7年前に新しい
果物作りに挑戦し始めました。

それがこの果物です。

あまり馴染みがないかも
しれませんが、
何の果物かご存知ですか?
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答えは、、、

貴陽というプラム(すもも)の一種で、
1個500円以上する高級品です。

先日東京の渋谷で同じものが、
なんと1個1,300円で
販売されていました。

そんな貴陽を作る伯父は
とても謙虚で優しいので、
もともと大好きでしたが、

私が独立した2013年に、
伯父の挑戦の話を聞いて、
ますます好きになりました。

一旗あげたい!

2013年夏、伯父が貴陽を
作り始めて、3年ほどが経過
していました。

その時、私は、伯父に貴陽を
作り始めたきっかけや想いを
聞いてみました。

自分が独立したばかりで、
新しいことを始める人に
興味があったからです。

「どうして、そんなに珍しい
新しい果物を作ろうと思ったの?」

すると伯父からひと言、

「一旗揚げたかった。」

そんな言葉が返ってきました。

伯父は60歳までは
サラリーマンをしながら、
農家を行う兼業農家でした。

しかし、作っていた作物は
祖父の代から継続して作って
いるものだけでした。

「自分が新しく作り始めたもので
多くの人に喜んでもらいたい。」

そういう想いだったそうです。

アポなし訪問

貴陽は当時、長野と山梨の
2つの農家でしか作って
いなかったそうです。

その情報を得た伯父は、
何をしたか。

その行動に私は驚きました。

なんと、片道4時間以上
かかる長野の農家に
“アポなし”訪問したのです。

私なら、

「もしかしたら、外出中かもしれない」

「そんな希少な技術教えてくれるわけない」

「怒られたらどうしよう」

そう思って、少なくとも事前に
アポを取るという選択をしたと思います。

しかし、伯父はまず行動をしたのです。

コミュニケーションもそれほど
得意なタイプでもありません。

不安もあったと思います。

でも、行動したのです。

結果、長野の農家さんにその
熱意が伝わり、丁寧に作り方を
教えてもらうことができたそうです。

そして、今では、毎年常連さんが
購入してくれるまでになっています。

「不安があっても恐れず、
まず行動することって大事だな。」

私はそう思いました。

価値を与える自信がない

「不安で行動できない」

と言えば、FPとして活動して
いた過去の私もそうでした。

「フィーを払ってもらえるほどの
価値を与えられる自信がない。
だから、無料にしておこう。」

そう考えて、お客様にフィーを
提示する前に、逃げてしまっていました。

でも、お客様に思い切ってフィー
を提示して、受注してから、
自分の心が変わりました。

「今までなんて甘いコンサルをしていたのか」

そう思いました。

まずは契約を受注!

FPのあなたは、お客様に
安いフィーを提示したり、
値引きしたりしていませんか?

もしコンサル力に自信がなくても、
まずは、自分が高いと思うくらいの
フィーを提示してみてください。

そうすれば、今の自分に足りない
ものが見えてきます。

もっと言うなら、コンサル力に
自信がなくても、まずは受注して
ください。

「コンサル料は〇〇万円です。
もしご満足いただけなければ、
全額返金しますので、ご安心ください。」

と伝えれば、たいていの場合、受注できます。

そうすれば、あなたは、、、

今まで以上の価値をお客様に
与えようと必死になります。

今まで以上にお客様を幸せに
しようと、必死になります。

すると、今まで気づくことが
できなかった、

『お客様にメリットを与えられる視点』

にも気づけるようになります。

もし、あなたが、フィーを安定的に
いただくFPになりたいなら、、、

まずは、思い切って

『お客様にフィーを提示し、受注すること』

から始めてみてはいかがでしょうか?

すると、コンサル力も飛躍的に伸びていくはずですよ。

色んなセミナーに参加することよりも、
圧倒的にコンサル力も伸びる方法です。

私のクライアントであるFPの多くも
実践して成功している方法ですよ。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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