『チーズはどこへ消えた?』
っていう本ありますよね。
20年前くらいに出版されてベストセラーに
なったので、知っている人も多いと思います。
僕も名前は知っていたのですが、読んだことはありませんでした。
しかし、この前家の近くにある本屋さんを
ウロウロしていたらたまたま目にとまったので
手に取ってみることにしました。
特に理由はないのですが、何となく内容が気になったのです。
最初は中身をチラ見するだけのつもりだったのですが・・・
ストーリーがすごいシンプルで短いので、立ち読みだけで全部読んでしまいました。
そして、その感想なのですが、一言でいうと
『すごい良かった』
です。
日常生活からビジネス、ひいては人生全般に使える教訓が書かれています。
ベストセラーになるのも納得ですね。
本の内容がとても良かったので、今回の記事ではその内容とともに、
『FPビジネスにどう活かせるか?』
という視点をお伝えしていきたいと思います。
迷路の中でチーズを探すネズミと小人
ストーリー設定はシンプルで、
チーズがどこかにある迷路の中にネズミ2匹と小人2人がいます。
チーズというのは、本の中では
『欲しいと思っているもの』
の象徴ですね。
欧米なのでチーズなのでしょう。
ネズミと小人は違った方法でチーズを探します。
ネズミ2匹はあまり考えずに、シラミ潰しに迷路を
探索してチーズを見つけるという方法に従っています。
一方で、小人2人はそこまで単純に迷路を探索せず、頭で考えて行動をします。
ネズミ2匹の成功パターン
ある日、ネズミ2匹と小人2人は迷路の中でたくさんのチーズを見つけました。
チーズはたくさんあり、新しいチーズを探す必要がないほどです。
その結果、小人2人は大量のチーズがある生活に慣れてしまいました。
しかし、ある日突然チーズはなくなってしまいます。
ネズミ2匹はすぐに探索を再開し、新しいチーズを見つけることにしました。
そして、ほどなくしてネズミ2匹は新しい大量のチーズを見つけたのです。
深く考えず、すぐに新しいチーズを見つけようとした結果です。
頭で考える小人の反応
しかし、小人2人の反応は違いました。
チーズのある生活に慣れてしまっており、
チーズがなくなったことに慌てふためいてしまったのです。
そして、なくなったチーズがどこに行ったのか、どうやったら戻ってくるかを考え始めました。
しかし、考えるだけでは新しいチーズが手に入る訳はなく、生活が貧しくなってしまったのです。
2人いる小人のうち1人は、しばらく経った後、
考え方を変えて新しいチーズを探すことを決心しました。
もう1人の小人は変化を恐れ、新しいチーズを探すことを拒否しました。
新しいチーズを探すことを決心した小人は、
変化に伴う恐怖を感じながらもそれを克服し、
ついにネズミたちがたどり着いた大量のチーズがある場所を発見したのです。
もう1人の小人がどうなったのかは・・・
明確には語られていません。
(読者にお任せする、という感じです。
個人的にはダメになってしまったと思います。)
このストーリーから得られる教訓
話の内容をまとめると、
・変化をすぐに受け入れ、現状を変える行動をすぐに
起こしたネズミ達は最速で成果を手にすることができた。
・恐怖に打ち勝った小人は時間がかかったが、
変化を受け入れることで成果を手にすることができた。
・恐怖に打ち勝てず変化を受け入れなかった小人は、
どうなったのかはわからない。
ということです。
この話を、自分の生活やビジネス、
人生に当てはめると大事な教訓が見えてくる、という話ですね。
ネズミタイプとダメな小人タイプ
これは、FPビジネスやマーケティングにも当てはまります。
セミナーや講座を開くと感じるのですが、5%〜10%はネズミタイプの人がいます。
『学んだことをとりあえずやってみよう』
というタイプです。
こういった人は、失敗を繰り返しますが結局はうまくいく人ですね。
一方で、
「勉強になったけど、なんたらかんたら〜」
と言って、何も行動を変えない人もいます。
こういった人は、恐怖に打ち勝てずに行動を変えられない小人タイプですね。
残念ながら、こういった人も一定数存在します。
行動を変える恐怖に打ち勝つ
一番割合が多いのは、
『行動を変える恐怖に打ち勝とうとしている小人』
タイプだと思います。
何事でも、成果が出ない行動を続けていては進展はありません。
例えば・・・
・セミナーが苦手だからやりたくない
・ウェブだけで集客をしたくて問い合わせを待ってる
・知識を溜め込むだけで実践しない
このような感じで止まってしまうと、成果を出すのは難しいでしょう。
そうならない為には、変化に対する恐怖に打ち勝ち、
成果が出るまで行動を続ける必要があります。
もし、自分の欲しいものが手に入っていないと感じるのなら・・・
ぜひ、この話を参考にしてみて下さい。
本を買って読んでみるのもいいと思います。