先日、ある女性FPの方から
こんなご相談をいただきました。
「私は要領が悪くて、1本のブログを
書くのに8時間もかかってしまいます。
セミナーの準備や個別相談の準備にも
凄く時間がかかります。
FPとしてやっていくのは難しいので
しょうか?」
私(=中西)自身もあまり要領が
いいタイプではありません。
このブログを書くのに何時間も
かかることもあります。
そのため、独立FPの頃、
個別相談の準備はすごく時間が
かかっていました・・・
時給500円の仕事
実際、、、
1万円の相談料をいただくための
準備として、
15時間以上かけて
キャッシュフロー表を作成して
いたこともありました。
面談時間も入れると、
時給約500円という
悲しい状態ですね。。。
資料を作成しながら、
「ここに入力した支出の数字が
表のここに反映されて・・・」
などと考えながら、何時間も
かけて何度も見直しをしたり
していたのです。
そして、やっとのことで、
完成して、印刷して見てみたら、、、
「この数字が
間違っている気がする」
という数字を見つけて、せっかく
印刷した資料は廃棄してやり直し。
途中で、プリンターのインク切れ。。。
さらには、質問を受けた時のことを
想定してシミュレーションも
していましたので、
これだけやるだけで1日が過ぎて、
疲労困ぱい状態。。。
でも、、、
こんな状態だった私でも、
独立してから1年半後には、
FPとして生計を立てることが
できるまでになりました。
それは、キャッシュフロー表に
かける時間が飛躍的に短く
なったわけではなく、
ある2つの考え方を
持つことができたからです。
今日の内容は、
「自分はあまり要領がよくない」
「資料を作るのに時間がかかる」
「お客様が増えすぎると、管理しきれない」
と考えることがあるFPのあなたには、
きっとお役に立つ内容になっている
と思います。
要領が悪い事=ダメではない
質問をいただいたFPの方にも
お伝えしたのですが、
要領が悪いことが、決して
ダメなことではありません。
さらには、要領が悪いからといって、
FPとして成功できないわけでも
ありません。
安心してください。
むしろ、、、
私個人としては、
「要領が悪かったからこそ、
成功するための考え方ができた」
とさえ思っています。
なぜなら、、、
1つ目の戦略「高単価」
要領が悪い人は、どうしても
1人のお客さまにかける時間が
長くなってしまいますよね。
そうなると、お客様の数を
集める戦略では、仕事が
回りません。
お客様対応をこなしきれない
というのはもちろんですが、、、
それに加えて、集客の仕組み作り
にもかなりの時間や労力を
かけなければならないからです。
それらをこなすことは、要領が悪い
FPにとっては、至難の業です。
私も、
「なんでこんなにやることが多いんだろ?」
と思っていました。
でも、自分でもできる、
1つ目の戦略に気が付きました。
それは、
「顧客数を減らして、単価を高めること」
です。
単価を高めることができれば、顧客数は
少なくても収益を上げることができます。
実際、私は当初と比べると、
単価を30倍にすることができました。
単価が30倍になれば、顧客の数は
30分の1で済みますよね。
2つ目の戦略「外部委託」
次に、要領が悪いFPがとるべき
2つ目の戦略は、
「自分でやることを減らす」
という戦略です。
決して、
「お客様へのサービスレベルを落とす」
ということを言っているのでは
ありません。
そうではなくて、、、
サービスレベルを落とさずに(むしろ
上昇させながら)、自分でやるべきこと
を減らしていくのです。
自分でやる仕事の種類が
たくさんあると、
覚えていないといけない手続き
の種類などが増えて、
その都度調べなければなりませんよね。
時間もかかります。
一方で、自分でやることが少なければ、
労力や時間は少なくなくなります。
つまり、、、
どういうことをするかというと、
「人脈やネットワークを使って、
周りの専門家に任せる仕組み」
を作っていくのです。
自分でやっている業務で、
任せられる業務は任せていく
仕組みを作っていくのです。
私の場合は、保険の手続きは
私ではなくてもできると考え、
外部に任せることにしました。
住宅ローンの取次も最初は
自分でやろうと思っていましたが、
やらないことにしました。
そして、他のFPを紹介する
形に変えました。
こういったことが少しずつでも
構築していければ、
自分が覚えていないといけない
細かな手続きが減ります。
結果、自分にしかできない
コンサルティングに集中することが
できるようになります。
本当にやるべきことに
集中的に時間を投下することが
できるようになるのです。
あなたの力が必要です
私は、
「知識や経験、想いがあるのに、
“要領が悪い”という理由だけで、
活躍できないFP」
がいるのはとてももったいない
ことだと思います。
是非、自分でもできる方法を
模索して、あなたのチカラを
発揮していってください。
そして、1人でも多くのお客様を
幸せにしてください。
FPのあなたにしか
それはできませんよ。