(質問)専門特化の不安

石塚駿平

今回は、質問投稿フォームから
届いた質問に答えていきますね。

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【質問】

自分の強み、専門分野を提示した方が
集客は早くできるのでしょうか?

私は〇〇の分野に強いですと
アピールをすると、その分野以外の
集客はできないのかなと思いまして。 

よろしくお願いします。
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はい。

これ、よくある質問ですね。

実は言うと、このメルマガでも何回か
この話題を書いているのですが・・・

定期的に振り返る価値のある
話題だと思うので、今回は
この話をしていきましょう。

先に結論

最初に結論から言うと、、、

『自分の強み、専門分野を
提示した方が集客は早くできる』

ということになります。

『間口を広げた方が、より多くの
お客さんを集めることができそう』

だと感じるのは、当然といえば
当然かもしれませんね。

特に、まだビジネスを始めて間もなく
だったり、これから始める時はなおさらです。

「集客ができるかどうかわからない不安」

があると、なおさらこの傾向は強くなります。

飲食店の例

ここで、専門特化することが
どのようなことなのか?

ということを理解する為に、
飲食店の例を挙げたいと思います。

あなたは、とある地域に新しい
飲食店をオープンするオーナーだとしましょう。

その地域には、

・ラーメン屋

・焼肉屋

・イタリアン

・ハンバーガー屋

・カレー屋

があったとします。

この状況で、

「集客をたくさんしたいから、
ラーメンも焼肉もイタリアンも
ハンバーガーもカレーも出そう!」

と言って、全てのメニューを
提供したらどうなるでしょうか?

魅力がだだ下がり

ラーメンを食べたい人はラーメン屋に行き、、、

焼肉を食べたい人は焼肉屋に行き、、、

カレーを食べたい人はカレー屋に行きますよね。

なぜなら、そもそもメニューが多すぎると
おいしそうだと思わないからです。

「どうせ全部そこそこだろう」

と思われてしまうんですね。

そして、お客さんの視点で考えると、

「今日はランチにラーメンとカレーを食べたいな!」

と思う人は存在しません。

基本的に、頭に思い浮かべるのは1つです。

意識する問題は1つ

この例は、飲食店だけではなく
FPにもそのまま当てはまります。

複数の分野に手を広げると
専門性は薄くなって魅力は
少なくなりますし、、、

何よりお客さんは基本的に
問題意識を抱えるのは1つです。

「住宅購入と相続の相談をしたい!」

という人がいればいいのですが、
そんなことは起こりえません。

基本的に、解決したい問題は1つです。

そういった人たちにとっては、

『住宅専門です』

『相続専門です』

というFPの方に相談をしたいですよね。

これは例外

ただ、例外は1つあって、
それはどのような場合かというと

『商圏をかなり狭く考える』

場合です。

例えば、県庁所在地だったり、
人口が多い市をではなく市区町村に
商圏を絞って活動をする場合。

この場合は、周りに競合が
いない可能性が出てきます。

なので、専門分野を絞らなくても
選ばれる存在になることは可能です。

不安に打ち勝て!

ただ、基本的に何か強みや得意分野が
ある場合はそこに特化をするのがお勧めです。

複数の分野にまたがっていると、
お客さんから見た時の魅力は下がりますし、
ブランディングのスピードも落ちます。

また、FPに相談をしたいという人は
潜在的なニーズを含めると相当な
数が存在しています。

だから、専門特化をしたからといって
見込み客の数が足りなくなる、
ということはありません。

どの分野であれ、充分な数の
見込み客が存在しています。

と・・・

まあ理由は色々とありますが、
一番重要なのは、まとわり付く
不安を何とか抑えて

「えいやっ!」

と決めてしまうことかもしれません。

怖いと感じるかもしれませんが、
その方が結局スピードが早いですよ。

P.S.

「その分野以外の集客は
できなくなるのか?」

ということですが、
そんなことはありません。

なぜかというと、あなたのことを
よく知っている人や既存客からは、

「こんなことはできますか?」

という問い合わせや質問が
必ず出てくるからです。

これは、僕の回りにいる専門特化
したFPはみんなそうで、
マンション投資に特化していても

・住宅購入
・相続相談
・住宅ローン相談

など、様々な相談が舞い込むそうです。

なので、専門特化したからといって、
その分野の相談だけになるということはありません。

P.S.

昆さんが書いたこの記事も参考になりますよ。

ジリ貧FPになりたくないなら

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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