お金を増やすことだけがFPの価値なのか?

今週の火曜日に、東京で公開収録会を行いました。

その内容は、

『132万円ものコンサルフィー』

を頂きながらも、圧倒的な顧客満足度を実現している、とあるFPにその方法を公開してもらうというもの。

人数限定で募集をしたのですが、1時間ちょっとで満員になり募集は締切になりました。

これから、内容を編集してオンラインコースとして公開をしていく予定です。

この内容の詳細はまだお伝えすることはできませんが・・・

僕が収録会でそのノウハウを聞いて強く感じたことがあります。

それは、

『既存の枠組みに捉われなければ、FPの可能性は無限大にある』

ということです。

どういうことかというと・・・

自分の枠組みを自然と狭めてしまう

FPの扱う分野というのは、お金が中心になりますよね。

そして、FPとしての勉強をしていく中で、

『FPはお金を節約したり、増やしたりする専門家』

という意識が自然と身に付くように思います。

そうなってくると、自分のアドバイスの幅というのは狭くなっていきます。

例えば、自分の仕事を

「老後のお金をなるべく多くすること」

という風に定義してしまうと、自分の価値というのは顧客の金融資産の残高に左右されるということになってしまいます。

増えたらOKで、減ったらダメ。

顧問契約をしていたとしたら、顧問契約料以上のリターンがないと価値がない。

だから、顧問契約料が資産の増加を妨げるのであれば矛盾してしまうから、高い顧問料を取ることができない。

というような考え方になってしまうことになります。

お金を増やすことだけがFPの価値なのか?

単に、FPの価値が金融資産の増減だけにあると考えた場合、こういった考えに陥ってしまうことはそんなに珍しいことではありません。

このような考え方を持っているFPから、

「顧問契約料をもらっても、それを含めたら運用効率が下がるんですよね・・・。だから、顧問契約料はもらわないか、ほんのわずかしか頂くべきではないんだと思います」

というセリフを聞いたことは何回かあります。

でも・・・

FPが提供できる価値を、お金を増やすことだけに限定しなければどうでしょうか?

お金を増やすということは、突き詰めると「幸せになりたい」という願望に繋がっているはずです。

であれば、その根本である部分に寄り添うことができれば、もっと大きな価値を提供することができると思います。

枠組みを壊す1つの方法例

どのように範囲を広げるかについては、無数の方法がありますが・・・

例えば、僕が最近読んだ本で(以前の昆さんの記事を見て買おうと思ったものです)、

『DIE WITH ZERO(ゼロで死ね。人生が豊かになりすぎる究極のルール)』

というものがあります。

この本の内容を簡単に要約すると、

『お金を貯め込んで死ぬのは馬鹿げている。そんなことはせずに、自分が老いる前に経験にもっとお金を使うべきだ。そうすれば人生はもっと豊かになる』

というものです。FPのアドバイスというのは、どちらかというと

『お金を無駄に使わない』

『なるべくお金を増やす』

という方面に偏りがちです。

お金を使うことで得られる幸せ

しかし、人はお金を使うことで何かしらの体験をすることができます。

そして、その体験が人生を豊かにするものです。

僕は大学4年生の時にヨーロッパに行ってお金をたくさん使いましたが(途中で現金の大半を盗まれましたが・・・)、その経験は非常に素晴らしい思い出になっています。

もしあなたが病院のベッドで死を迎える時に、

「お金をたくさん節約していてよかった」

と思うでしょうか?

きっとそうではないですよね。

お金を出してでも得た素晴らしい経験について振り返るはずです。

人生の価値観も明確になる

また、お金を使うことで自分の価値観というのも明確になっていきます。

例えば、1泊10万円を超えるようなホテルに泊まったり、2人で10万を超えるような銀座の高級レストランで食事をしたりなど、、、

そういった体験をすることで、自分の人生をどうやって生きれば自分が幸せなのかをよりクリアにすることができました。(ぶっちゃけ、そんなに頻繁に必要ないということがよくわかりました)

こういった価値観は、体験をすることで磨かれるものです。

やりたいことを、お金を払ってやってみる。

例えば、海外に住みたいのなら2ヶ月間理想の場所に滞在してみる。

高級車に乗りたいのなら、高級車レンタカーのサービスを1週間使ってみる。

豪邸に住みたいのなら、Airbnbで豪邸に住む体験をしてみる。

こういった体験をすることで、自分の理想とする人生像がクリアになってくるかもしれません。

FPがそのサポートをできたとしたら?

こういったサポートをFPが提供し、顧客の理想の人生を見つける手伝いができたら、たとえ金融資産が減少したとしても、きっと感謝してもらうことができるはずです。

なぜなら、その人の人生が変わるからです。

それに、こういったアドバイスをできる人はいないので、それが自分の強みにもなるでしょう。

この記事の冒頭で

『既存の枠組みに捉われなければ、FPの可能性は無限大にある』

と伝えたのはこういうことです。

お金の使い方を教えるというのは、あくまで一例に過ぎません。

お金を増やすということや、節約をするという枠組みから抜け出せば、FPが提供できる価値はもっともっと大きなものになるでしょう。

僕はこう思うのですが、あなたはどう思いますか?

P.S.

これを究極とも言えるレベルでやっているのが、132万円ものコンサルフィーを頂いている岡部達磨さんです。

これから収録内容をオンラインコースにまとめなおす予定ですが、本も出版されているので興味があればぜひ見てみてください。

超理想人生。

FPとしての既存の枠組みを壊して、別の次元の価値を提供する為のヒントが得られるはずです。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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