つくばのスタバより
執筆者：石塚駿平

　　

FPとしてマーケティング活動をする際に、よく疑問として浮かぶことがあります。

それは、

『情報をどこまで無料で出せばいいのか？』

という問題です。

FPサービスというのは、基本的に有料で提供するものですよね。

しかし、お客さんを集める為には有益な情報を提供して『この人は信頼できるFPだ！』と思ってもらう必要があります。

でも、どこまでを無料で、どこから有料にすればいいのかわからない・・・

無料で色々出してしまったら、有料のサービスの価値がなくなってしまうんじゃないの？

そんな悩みを、あなたも抱えているかもしれません。

そこで、そんな悩みを解決する為の考え方を今回はお伝えしたいと思います。

まず重要なのはマーケティングの視点

まず、大事な考え方から行きましょう。

それは、ブログやYoutubeなどで有益な情報が溢れていている今の状況を考えると、

無料でもしっかりと価値を提供しなければいけないということです。

有料級の情報が、本当に今は溢れていますよね。

Youtubeを見れば、今まで本を買ったり有料セミナーに行かなければ学べなかったような内容を簡単に知ることができます。

さらに、インスタグラムやその他SNSの発展により、みんなの注意力は散漫になっています。

タイパを重視する考え方が広まってきたり、興味を引く動画がたくさん存在していることで、自分の発信する情報に興味を持ってくれる可能性というのは低くなってきています。

そんな中で目立つために欠かせないのは、

『無料でも本当に価値のある情報を提供すること』

になってくるのです。

無料で価値ある情報を提供できるようになる考え方

でも、こう聞くと、

「でも、本当に価値のあるものを提供してしまったら、有料で提供できるものがなくなってしまうんじゃないの？」

と思われるかもしれません。

理想を言うと、本当に価値のある情報を提供しても、他の価値ある情報がいくらでも大丈夫！と言えるのが一番良いのですが・・・

なかなかそれも難しいですよね。

そこで、僕がおすすめする方法があります。

それは何かというと、、、

『“実行”に有料のFPサービスの価値を置くこと』

です。

『情報の提供』と『実行の支援』を切り離す

情報というのは、あくまで情報であり

『自分の場合はどうなのか？』

という所まで答えてはくれません。

そして、情報に価値が生まれるのは情報を得たときではないですよね。

その情報を元にして実行をして初めて価値が生まれます。

例えば、iDeCoやNISAの知識を一生懸命勉強したとしても、実際に実行をしないと意味がないです。

つまり、何が言いたいかというと『情報の提供』と『実行の支援』というのは別の価値提供であり、両者は切り離すことができるということです。

問いに対する答え

こういう風に考えることができると、

『情報をどこまで出せばいいのか？』

という最初の問いに答えを出すことができます。

情報を得るだけではなく、実行することで価値が出るるものに関してはどんどん無料で情報を出していくべきです。

そうすることで、人々の注意を引くことができますし、『この人は本当に役に立つ情報を教えてくれる人だ』という印象をもってもらい、信頼される専門家として認知されるようになります。

中には自分で情報を得て実行までやってしまう人もいるでしょう。

でも、それはそれで社会貢献ですし、結果的には相談の数は確実に増えます。

「知識ややり方はわかったけど、この人に手伝ってもらったほうが良さそうだからお金を払って頼もう」

と思ってくれる人は結構多いですよ。

FPが身につけるべき考え方

この考え方を身につけることができれば、FPとして成功する可能性はグッと上がるでしょう。

もちろん、情報だけで価値提供が完結してしまうものもありますが、そこは割り切ってオープンにしてしまうか、『個別の事情が関わってきて、一概には言えないですし間違ったアドバイスをしてしまう可能性があるので、契約をしてくれた人だけに話しています』と一線を引くのもよいと思います。

先に役立つ情報をどんどん提供できるFPと、情報を出し渋るFPを比べると、選ばれるのは圧倒的に前者です。

『情報の提供』と『実行の支援』というのは別の価値提供であり、FPの提供できる本質的な価値は実行の支援にある、という考え方。

とても重要な考え方ですし、理解していると頭がスッキリ整理されるので、ぜひ覚えておいてくださいね。