83.5%引きでホテルに泊まった話

1泊2日27,600円の旅行を実質4,535円で行ってきました。

内訳はこうです。

本来の請求:27,600円
県民割:-13,800円
この予約での楽天ポイント分:-1,200円
行政発行の地域商品券分割引:-2,065円
県民割使っ得クーポン:-6,000円
実質の支払額:4,535円(割引率83.5%)

こんな感じで
同県や隣県の旅行に限って行っている
行政主導の都道府県民割なのですが、
半端ない割引率となりました。

割引の財源のほとんどは当然ながら税金ですよね。

そうとなれば元々旅行やお出かけが好きな方であれば
ボーナスステージみたいなものです。

私はネットを使ってこの予約をしたのですが、
正直いうと予約は簡単ではありませんでした。

というのも県民割の割引クーポンがどこにあるのかよく分からないのです。

とりあえず5月末までは
全国至る所で県民割の現行制度が続いていますが、
私の住んでいる新潟県に関していえば
5月分の割引クーポンは本当に見つけづらい。

もしかして旅行代理店にもお金が落ちるように設計されていて、
ネットだけで自分完結するにはハードルを高くしているのかもしれません。

私もうまく行っているか不安になって予約したホテルに連絡してみたら、
割引適用対象外になっていると言われ四苦八苦しました。

少なくとも私の親世代にはちょっときついかもしれない感じで、
旅行代理店に電話した方が早そうでした。

制度と知識をどう編集するのか

私はいわゆる温泉旅館に行ったわけではなくて、
地元のいわゆるハイクラスホテルに泊まってきたのですが
これって割引がなければまずしない行為です。

だって、家から10㎞くらいのところのホテルなんて
普通泊まらないじゃないですか。

しかし地元に敢えて泊まったことで
観光客の視点で自分たちの街を俯瞰的に見たり、
夕食を家族で、繁華街で食べたり
優雅にホテル朝食バイキングを楽しんだりといったことは
まさに非日常体験で思った以上に楽しかったです。

旅行会社のチラシでは
ありきたりな地元の大箱旅館ばかりをとりあげますが、
そうではない視点で切り取れば
もっと面白いのになあと思ったりしました。

都道府県民割の期間中は価格のボーナスステージでかつ、
制度を自分で使うのは意外に面倒という状況。

ここで新しい価値を提案する旅行会社がいたらチャンスなのに、
なんだかもったいないよなあと感じました。

同じことでも見せ方、話し方ひとつ。

私の場合、今回の旅行は実質4,535円でしたが、
これって繁華街から自宅まで帰るタクシー代より安いんです。

それで豪華シティホテルに1泊2日、家族全員の朝食バイキング付。

どっちがいいですか。

ものは言いようですよね。

付加価値をどう話すか

こんな感じで今ある制度や商品、
ルールの中でどう立ち回るか。

どう見えるようにするか。

FPの仕事も基本はここにあるように思います。

FPは端的に言えば収入は知識のスプレッドですよね。

相談者の知らない事が多かったり、
面倒なことが多かったりすればするほど
そこに収益が生まれます。

この時の価値はどんなものでしょうか?

・自分で考えたり調べたりする時間の短縮
・最善の選択肢を自分が取れる安心感

こんなところですよね。

これはサービス業の真理です。

FP相談の場合は、
顧客の問題はあなたが思っている以上に難解。

私たちの当たり前は当たり前ではありません。

知っているか、知らないか、
単にその違いが価値になります。

問題解決の方法を
具体的にサポートすることにも
大きな価値が生じます。

相談者があなたに相談することによって得られる具体的なメリットを、
しっかりと言葉や文字にして発信していきましょう。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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