取材がブランドを毀損する

今日お伝えしたいのは、いい取材、よくない取材。

こんなテーマです。

私は独立した当初は名前が売れるのだから、取材はとにかくオールウェルカム。

大歓迎!

こんなスタンスでいました。

どちらかというと、そんなふうに考える人は多いような感じがします。

取材をする側のマインドとしても、

「取材依頼をしたらデメリットないんだから受けて当然でしょ。」

という感じでの依頼が来ることがあります。

なんというか取材する側がエライ、そんな風潮を醸しだす人は少なくありません。

先日、絶景で有名な尾瀬ケ原の登山道をNHKの取材クルーが撮影のため、一方的に許可なく通行止めにして炎上したなんてニュースがありました。

これもなんか取材する側が特別で、エライと思っている表れなんだと思います。

私のところなんてたいして取材依頼は来ないものの、たまにくるものについては最近慎重です。

取材を受ける気があまりしないからです。

取材をする側のマナーの悪さ

まず基本的に、上から目線で来る人とは付き合いたくありません。

内容も分からず、最近は取材を切り口にした単なるセールスも多いので全部相手にしていたらきりないです。

一時期、そういったセールスがとても流行りましたからね。

(今もかもしれませんが)

先日あったのは、お客様用の問い合わせフォームからいきなり取材依頼。

しかも取材のテーマもよく分からない。

それでいきなり時間をくれというもの。

さすがに無視していたら「ご検討の結果を教えてください。」という感じで、またフォームからメッセージが来ました。

何を検討するんだっていう感じですよね。

コンテンツを作る価値

どうしてメディアの人ってちょっと上から目線が多いのだろう?

私はコンテンツを自分でも製作しているので、コンテンツの価値や、作る大変さが重々分かります。

優れたコンテンツを作るために、専門家に取材をさせてもらえる機会があればそれはそれは嬉しいことです。

魅力的なコンテンツが作れるのあれば、意図をお願いして、忙しい時間を割いてもらうのでいろいろと気を遣いますよね。

しかも無償でお願いするとなれば、企画意図には十分に理解してもらわないと普通は難しいはずです。

それを全部すっ飛ばして依頼されても正直、付き合いたくないというか、やっぱり無視で正解だと思うのです。

もちろんメディアの皆がそういうわけではなくて、信頼できる媒体の人はいつも対応がしっかりしています。

だから信頼して協力して読み手の利益を考えて、優れたコンテンツを制作したいと思うのです。

つまり総合して信頼できる媒体以外の媒体、信用できない媒体に安易に飛び乗ることは自分の価値を下げます。

取材は怖い。

だからこそ、慎重に対応したい。

結局、受けなくてよかった

この話には続きがあります。

例のいきなりフォームから依頼をした方々の取材意図やテーマを確認してもらいました。

結果、私のターゲット層と全くかみ合っていない。

記事の目的も共感できない。

端的にいうと、読み手の利益よりも誘導したい方向が決まっているように感じる。

(スポンサーの意向?)

ということで、飛び乗って受けなくてやはり正解でした。

記事の内容としては、お金をもらって書くようないわゆる企業案件のような部類かと思います。

こういうことは私はしたくないし結果よく意図を理解しないで無償でそれをやって、ブランドを毀損してしまっては本末転倒。

何の得もありません。

難しいことは考えず、まず人としての礼儀、そしてマナー。コミュニケーションが取れる人と仕事する。

そして肝心な、読み手に利益があるかを共有する。

この条件が揃わない取材は全部断っていいと私は思います。

いい取材と、良くない取材はしっかりと見極めましょう。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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