グーグルから荷物が届きました

石塚駿平

今僕が住んでいるマンションには、
『宅配ボックス』という設備が付いています。

これは、荷物が届いた時に不在だったら、
配達業者がその宅配ボックスに荷物を入れてくれる、
というものです。

これがあるおかげで、荷物が届く時に
家にいる必要がありません。

超便利です。

もう、この設備がない所には
引っ越せないと思うくらいです・・・

いつも家に帰るとこの宅配ボックスに
荷物が入っていないかどうかチェックをするのですが、
ある時、あまり見に覚えのない荷物が届いていました。

「何だろう・・・?」

と思いながら宅配ボックスの中を開けてみると、
そこには大きめの段ボールが入っていました。

高さは自分の膝丈くらいなので、
50cmくらいでしょうか。

縦に細長く、白い色の段ボールでした。

荷物の送り主は・・・

その段ボールに何か書かれていないか
チェックしてみると、なんと、、、

インターネットの世界の神様、
グーグルからのものでした。

一体グーグル様がなんでこんなでかい
段ボールを送ってくるんだろう・・・?

と疑問に思いながらその段ボールを
手に取って持ち上げてみると、

「シャー、シャー」

と、なぜか少し粗めの砂がこすれる音がします。

謎は深まるばかりです。

僕はその段ボールを両手に抱えて、
部屋に戻り、早速段ボールを空けてみました。

そしたら、中に入っていたのは・・・

グーグルからの贈り物

こんな感じのものでした。

空気の入っていないサッカーボールと、
(あとご丁寧に空気入れも)
ブラジルの国旗が入ったマラカスのようなものです。

パッと見でワールドカップ関連のものだな、
ということはわかったのですが、
この3色の楽器みたいなのは依然として謎です。

ただ、「シャー、シャー」と音が鳴っていたのは、
これが原因だということはわかりました。

そして、送り主であるグーグルから検索して
調べてみると、『カシローラ』という応援グッズのようです。

観戦中にこのグッズを振り回しながら
シャカシャカして応援するわけですね。

ブラジル人が使ってたら、
だいぶ激しく音を鳴らしそうな感じです。

これを送った目的

ただ、グーグルもサッカーを応援して欲しくて
このグッズを送っているわけではありません。

よくよく送られたものを見てみると、
どうもグーグルアドワーズ広告を使ってくれる
人を増やす為のキャンペーンだったようです。

そういえば、僕はグーグルパートナーという
プログラムに加入していました。

これは、グーグルアドワーズ広告用のクーポン
(広告費7,500円プレゼント!みたいなもの)
を取得する為に入っていたものです。

今回のは結局、

『ワールドカップを記念して、
新しいキャンペーンを始めました!

ワールドカップっぽく、地域対抗戦
みたいなプログラムも用意しています。

だからみんなでもっとグーグルの広告
を使ってくれる人を増やそうぜ!』

みたいな感じのお知らせでしたね。

保険会社が代理店向けにやっている
キャンペーンのグーグル版みたいな感じです。

この一件から学べること

正直、このプログラム自体に僕は
興味はあまり沸きませんでしたが、、、

1つ、非常に大事な事実があります。

それは・・・

『送られてきたものをしっかり見た』

ということです。

もう興味津々で見ました。

なぜこれが大事な事実かというと、
ほとんどの郵送物は”見られない”からです。

相手に何か反応をしてもらいたい場合、
何はともあれ”見てもらうこと”は必須条件です。

ほとんどの郵送物は、
”見てもらうこと”ができていません。

なので、反応が出ないのです。

しかし、今回のグーグルからの贈り物はどうでしょうか?

“見てもらう”というハードルを確実に超えていますよね。

僕以外の人でも、こんなものを送られたら
絶対に「何が入っているんだろう」と疑問に思うはずです。

そして、中身を見ます。

また、今の僕のように他の人に話すこともあるでしょう。

見てもらう為のポイント

見てもらう為にポイントだったのは、

・大きな段ボールで送られてきたこと
・異物(音がするもの)が入っていたこと

ですね。

こういうものが送られてきたら、
「一体何が入ってるんだろう」と興味が沸きます。

そして、そう思った瞬間に、
相手のマーケティングに巻き込まれているのです。

興味を持って見てもらうことができれば、
それだけで反応率は格段に上がります。

ほとんどの広告ができていない、
“見てもらうこと”のハードルを超えられるからです。

“掴み”はできてますか?

あなたも、相手に何かを送る時には、

「どうやったら確実に見てもらえるか?」

をしっかりと考える必要があります。

今回の話は、この問題に対する正解の1つです。

マーケティングの先進国であるアメリカでは、
郵送物に同封する”異物”を専門に扱っている会社もあります。

それだけ効果があるということですね。

ちなみに、この”異物”は『グラバー』と呼ばれています。

grab(掴む)ものということでグラバー(grabber)です。

意味はそのまま『掴み』ということになります。

初対面で話をする時も、郵送物を送る時も、
『掴み』が大事だということですね。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

関連記事