すべての書類を堅苦しくなく、柔らかく。
そして見やすく、文字数もなるべく少なく。
今年に入ってからこんな方針のもと、お客様へお渡しする書類・メールの意識改革を行っています。
できるだけ会社っぽくない感じにしているというとしっくりくるかもしれません。
BtoBではなく、BtoCが主体となる(私はそう)仕事は、特に発信力が求められますよね。
ちょっと前は明確なベネフィットがあれば長文でもしっかり読んでもらえる雰囲気がありました。
しかしここ2,3年でその雰囲気は変わり、簡潔に分かりやすく、そしてきれいなデザインが好まれる印象があります。
YouTubeも1.5倍~2倍速で視聴し、かつ自分が見たい箇所まで早送りをするような行動が一般的になりました。
そのような時代の情報の伝え方についても一新すべきでは?と思ったことがきっかけです。
そんな折私がこれから変えようと思っていること、既に変えたことをご紹介します。
見積書から料金表へ
見積書をやめて料金表にしよう。
最初に変えようと思ったのはこれです。
エクセルで作った見積書って作ってる側からすると普通なのですが、BtoCだと固すぎるかもと思ったのです。
うまく言葉にできませんが、価格提示がストレートすぎる。
価格を伝えることがメインの文章なので、第一に価格に目が行ってしまう。
これはどうにかしたいなあと。
FPのコンサルティングの場合は、価格を正確に伝えるってことよりもサービスの価値を伝えたい。
そうするとストレートな価格提示が書面の中心に来てしまうのは違和感がありました。
それでサービス案内をA4、1枚の紙にまとめて料金は端っこのほうに小さく記入することにしました。
そのようにすると、価格ではなくて目線的にもサービスにフォーカスが行きます。
一般的に安くないと思われる対価でコンサルティングを行っている人はきっと多いはずです。
価格を伝えるときにできるだけストレートに価格に目がいかないための工夫を取ることは収益に直結します。
そこでデザインの力を借りるというわけです。
LINEのアイコンを絵描き氏さんに依頼
最近はお客様との連絡はほぼLINEです。
クイックに連絡がしやすいし、既読表示もされるのでこちらとしても使いやすい。
スラックやチャットワークの導入も考えましたが、対個人だとやはりお客様が使い慣れているLINEに圧倒的に分があるかと思います。
LINEのアイコンは連絡の中で常に表示されるものですから、ここでの印象を良いものにできないかと思いました。
無難なのは顔写真ですが、なんかちょっとここでも堅苦しさを私は感じます。
そこで顔写真を元に絵描き氏さんに似顔絵にしてもらい、企業ロゴと組み合わせてデザインしてもらいました。
これは正直、自己満足の域なのかもしれません。
しかし私の相談者のメイン層である20~30代の女性の方から、「かわいいですね!」と高評価をもらえることが多いです。
絵描き氏さんが30代の女性であることから狙い通りなのですが、「いい印象」「普通の印象」「特に何も残らない印象」の3つのうちどれからをアイコンから得られるのであればきっと効果はあると言えます。
気軽に連絡しやすい。
内に秘めた思いをわずかひとつでも拾い上げられればコンサルティングではプラスになります。
直接つながらない個人的な趣味とか、ペットの写真とか、よく分からないもの、無地のもののアイコンは仕事用では避けた方がよいでしょう。
プレゼンテーションでパワーポイントを使わない
これはパワポがダメというわけではなくて、コテコテのパワポデザインのプレゼンを避けましょう。
こういう意図です。
パワポは気軽に作れて重宝するのはとても分かるのですが、やっぱりお役所プレゼンみたいになって固くなりがちです。
ただでさえ難しい話をしているのに、デザインもお堅い感じだとなんとなく難しいと思ってしまいます。
それであれば少しでも話をやわらかくするためにデザインの力を借りればいいのです。
個々のライフプランのプレゼンテーションはさすがに私もパワーポイントを作っています。
デザインの力を入れて改善する余白はありますが、個々の資料をそこまで注力するのはまだもう少し時間がかかりそうです。
しかしコンサルティングメニューのプレゼンテーションについては、脱パワポにしています。
作り方としては、私のコンサルティングメニューをデザイナーさんにそのままプレゼンしました。
そしてデザイナーさんが素人感覚で要点を絞り、メリットと思われる点をまとめ、できた資料を確認しながらブラッシュアップしたという流れです。
取材・構成・デザイン・納品まで全部込みで、A4用紙7枚分のボリュームで198,000円でした。
安くはありませんが、一度作れば最低でも2.3年は使えます。
こういったところは盲点になっている方も多いのですが、費用対効果は実際に行って高いと判断しました。
ちょっと時間があって、資料のグラフィカル化に注力できそうな方はおすすめの売上UP法です。