保険募集人を廃業するか迷っています

中西雅司
「保険募集人をずっと続けるべきかどうか」

保険募集人の独立系FPにとって、大事な視点の1つだと思います。

私も独立した当初は保険募集人をやっていたので、

「続けていくべきかやめるべきか」

ずっと悩んでいました。

先日、

あるFPの方から、同様のお悩み相談がありました。

登録している代理店の出社義務や販売目標が厳しくなるため、続けるかどうか迷っているとのこと。

今日は、私がそのFPの方から受けた質問とそれに対する回答を、できる限り原文に近い形でシェアしたいと思います。

特に、

「今後、保険代理店を続けていくべきか迷っている人」

には役に立つ内容になっているはずです。

FPの方からの相談内容

FPの方からご相談いただいたのは、こんな内容です。

===

実は今、保険募集人を廃業しようか迷っています。

少し離れた場所の代理店に登録しているのですが、今までよりも厳格に出社義務や販売目標が設定されるようです。

私は、あまり積極的に保険販売をしておらず、そもそも『保険は最低限で良い』というスタンスのため、コミッションも多くありませんでした。

ただ、

「最新の保険情勢の変化にうとくなったり、ササっと適正な保険の設計をしてあげたりできなくなるかな?」

と多少デメリットも感じております。

ざっくり情報で申し訳ないのですが、客観的に見てどう思いますか?

===

ご相談内容はこんな内容でした。

この方の場合、収入面への影響はあまりないようですが、

「保険の最新情報に関する知識が得にくくなること」

「保険がすぐに設計ができなくなること」

の2点を大きなデメリットと感じられているようです。

これらの点をふまえて、私は次のように回答をしました。

回答前半(出社義務や販売目標に対する考え方)

私からFPの方への回答です。(私はこの方のお人柄やビジネスの状況などは、ある程度知っていました。)

===

回答させていただきますね^_^

保険募集人の廃業を迷われているのですね。昔の私と一緒ですね。

〇〇さんの最近の状況などをもう少し詳しく聞いた方がより良い回答になるかもしれませんが、いただいた情報から回答しますね。

〇〇さんの「保険は最低限で良い」というスタイルや、代理店が東京であることなどを考えると、

販売目標の程度や厳格さの度合いにもよりますが、代理店をこのまま続けるのは厳しいのかなと考えます。

逆に、

〇〇さんが負担ではない程度の出社義務や販売目標なら続けても良いと思いますが、今後さらに厳格化される可能性も視野に入れておく必要もあると思います。

もし、

さらに厳格化されてしまうと、出社や販売目標達成のためだけの時間も取られてしまいますし、場合によっては、自身の考えを曲げてまでお客様に提案をしないといけなくなるからです。

せっかく、独立してやっているのですから、

「他者に左右されず、自分の思い通りにできる状態」

は維持していくべきだと私は思います。

回答中盤(デメリットとその解消例)

一方で、おっしゃる通り、保険の新しい情報が得にくくなったり、設計がすぐにできなくなったりというデメリットは出てくると思います。

私の場合は、保険代理店の人に、月1万円のお金を払って、

「依頼をしたら設計だけでも快くやってくれる状態」

を作っていました。

そうすることで、完全にではないですが、このデメリットは解消できていました。他にも方法はあると思います。

回答後半(募集人をやめる大きなメリット)

保険代理店をやめるということは、手続き業務や保全業務をやらずに、コンサルティング業務に集中できるということです。

つまり、FPが本来やるべき(FPにしかできない)業務に集中ができるということですね。

なので、

特に〇〇さんの場合は、全体的に考えて、デメリットよりもメリットのほうが大きくなると感じます。

募集人をやめると、保険業法上できないことが増えてしまう点は注意は必要ですし、既存の保険契約を誰に移管するのかも検討が必要ですが。。。

以上になります。 過去の私も散々迷いました。

でも、結局、辞めたことによるメリットのほうが圧倒的に大きかったです。

時間もできるし、マーケティング上も明確に「中立」「第3者」と言えるようになったので、集客面でも圧倒的に楽になりました。

===

回答としては、このような内容になります。

きっと、募集人を続けるどうか迷っている人には、参考になる情報があったはずです。

幅広い視点でメリット・デメリットを考える

保険募集人を続けるべきかどうかは、とても難しい判断になるかと思います。

それぞれの方が、メリット・デメリットをしっかりと考えて、判断していくべきです。

ただ、

私の場合は、保険代理店をやめることによって、ビジネスが加速したことは事実です。

理由は大きく2つあります。

1つは、事務関係の一切を離した結果、時間が生まれ、コンサルティングに集中できるようになったこと。

もう1つは、立ち位置が完全に中立・第3者になったため、マーケティングが楽になったことです。

結果、お客様からのフィーがどんどん増えていきました。

収入面・時間面・マーケティング面・行う業務の範囲など、幅広い視点でメリット・デメリットを考えて、

・続けるかやめるか

・やめるならいつやめるか

を考えてみてください。

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この記事を書いた人

中西雅司

大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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