勘違いが多いホームページ集客の基本原則

石塚駿平

ホームページを作る時。

「長い文章は読まれないから、短く簡潔にしましょう!」

という提案を業者から受けるパターンは非常に多いです。

僕の所にも、

「ホームページを作るときって、長すぎるといけないから文章は短くした方がいいんですよね?」

という質問が来たりします。

しかし・・・

この考え方というのは、完全な誤りです。

「文章は短い方がいい」と信じてしまうと、ホームページから集客はできません。

なぜだか、あなたはわかりますか?

もしその理由を完全に理解していないのであれば、この記事はあなたにとって価値があるものになるはずです。

もし、あなたがこんな状態だったら?

その理由を説明する為に、例え話をしましょう。

あなたが、何週間も咳が止まらないという状態に悩まされているとします。

・・・

軽く読み飛ばさずに、しっかり想像してみてくださいね。

喋るたびに咳がでてまともに会話ができない。

電話をするのもおっくう。

夜はなかなか寝付けない。

そして、何よりも普通は数日で治るはずの咳が止まらなくて不安・・・

こんな状況だったとします。

そして、この問題を解決する為に

「咳 とまらない 2週間」

と検索して、2つのホームページを見つけたとしましょう。

1つ目のホームページの内容

1つ目のホームページには、こういうことが書いてありました。

『当院では、喉の痛みや咳の症状がある方に適切な診断を行っています。』

『もし喉の痛みや咳でお困りなら、ぜひ当院にお越し下さい。』

そして、もう1つのホームページには、こういうことが書いてありました。

2つ目のホームページの内容

『咳が長く続くと、深刻な病気ではないかと不安になりますよね。』

『当院では、これまで10年以上にわたって、長く続く咳で悩む1000人以上の症例を見てきました。』

『海外での学会に参加するなどして、常に最新の情報をアップデートしています』

『長く咳が続く場合、このような病気が可能性として考えられます。(可能性のある病気の説明)』

『当院では、長く続く咳に対してこのようなアプローチをします。(診断方法や治療方法の説明)』

『それぞれの治療方法のメリット、デメリットはこの通りです。(治療方法のメリット・デメリットの説明)』

『担当医師のプロフィールはこちらです。(担当医師の詳しいプロフィール)』

『実際に当院で治療を受けた患者様の声はこちらです。(患者様の声が複数)』

『もし長く続咳でお困りなら、ぜひ当院にお越し下さい。』

どっちに行きたい?

どうでしょうか?

あなただったら、どちらの病院に行きたいですか?

確実に後者ですよね。

前者の方が文章が短く、読みやすいホームページになっています。

それに比べると後者は、文章が多く読むのに時間がかかるホームページになります。

それでも、後者のホームページの病院に行きたいと思うはずです。

僕もそうですし、他の人も間違いなく後者を選ぶでしょう。

では、これは一体なぜなのでしょうか?

その理由は・・・

なぜなら、真剣な人は真剣にホームページの情報を見るからです。

長く続く咳で悩んでいたら、できる限り多くの情報を得たいですよね。

そして、その結果

「ここだったら自分の問題は解決できる!」

と思ったら、予約を入れるはずです。

その一方で、情報が少なすぎると、

「本当にここで大丈夫なのかな?他にもっと良さそうな所はないかな?」

と思われてしまい、問い合わせには繋がりません。

目的を履き違えてはいけない

ホームページを作る時に、

「長い文章は読まれないから、短く簡潔にしましょう!」

という人は、目的を履き違えています。

「ホームページをより多くの人に見てもらう」

ことを目的にしてしまっているのです。

でも、ホームページというのは誰でもいいからたくさん見てもらえばいいものではありません。

あなたのサービスを欲しいと真剣に考えている人に見てもらえればそれでいいのです。

10人中10人に見てもらうのではなく、10人中1人か2人の真剣な人に見てもらえればOKです。

勘違いされがちな基本原則

真剣な人というのは、真剣にホームページの情報を見ます。

なので、その真剣な人に

「ここだったら自分の問題は解決できる!」

と思ってもらうように文章を書いていくのです。

これを実践すると、上で挙げた例のように必然的に情報量は多くなります。

しかし、それが集客できるホームページになるのです。

・・・どうでしょうか?

この考え方はホームページ集客の基本になります。

それにも関わらず、正反対のことを言う人が多いので注意してくださいね。

P.S.

ちなみに、かっこいいアニメーションやデザインは必要ありません。

『ホームページに新しいテクノロジーが使われていてかっこいいから相談しました』

という人はいないからです。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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