新千歳空港4Fのプロントより
執筆者:中西雅司
「人に魚を与えることは、魚の取り方を教えるのに及ばない」(老子)
これは、食べるのに困っている人がいるときに、魚を与えればすぐに解決するが、その効果は1回で終わってしまう。
ですが、魚の取り方(釣り方)を教えれば、その技術を使って、何度も魚を得ることができる。
なので、効果が持続する。
つまり、
「人を助けるときに、代わりにやる(代行)よりも、やり方を教えるほうが効果が大きく価値も大きいですよ」
という意味の格言です。
FPビジネスで考えてみると
この考え方は、状況に応じて使い分けをするべきだと思いますが、FPビジネスに落とし込んでみて考えてみます。
多くのFPの方は、「ライフプラン(キャッシュフロー表)の作成」というサービスメニューをお持ちですよね。
これは、先ほどの話で言えば、
「魚を与える=お客様の代わりに作る(代行)」
に該当するものになります。
もちろん、このことは、とても価値が大きいものです。
ですが、ライフプランの作成は、代行になるので、その後、お客様が必要になったら、またあなたにお願いをする必要があります。
つまり、1回限りです。
ライフプランの作成方法を教える
ですが、
「ライフプランの作成方法を教える(魚の釣り方を教える)」
というサービスメニューを準備して、それを実現することができれば、お客様は、今後は自分で作れるようになります。
つまり、こちらのほうが価値が大きくなります。
実際には、ライフプランの作成方法を教えるのは、結構大変ですよね。
システムへの入力自体はできても、ヒアリングに相当するものを自分でやるのはかなり大変なはずです。
ですが、仕組みを作れば、ある程度のレベルではできるようになると思います。
新メニューの提案
何が言いたいかというと、あなたのサービスメニューに、既存の
「ライフプラン作成」
に加えて、
「ライフプランを自分で作れるようになる」
というメニューを追加してはどうでしょうか?という提案です。
個人が使えるライフプランソフトなどを利用してもらうイメージです。
先ほどからお伝えしている通り、ライフプラン作成の代行よりも、自分で作れるようになることのほうが、価値が大きいです。
そのため、価格はそちらのほうを高くするべきですよね。
私の感覚だと、ライフプランが3万円だとすれば、作れるようになるサポートは、10万~30万くらいでしょうか。
積極的にはやらないにしても
仮に、「自分で作れるようになる」サポートを積極的にはやらないにしても、上位コースがあることによって、既存のライフプランが安く見える効果も期待できます。
例えば、このような感じです。
・ライフプラン作成(3万円)
※こちらで代わりに作成します。
・ライフプラン作成コーチング(20万円)
※作成する方法を学べるので、今後、何度でも自分で作れるようになります。
リピート相談を減らす可能性なども考えられるので、あなたの状況やスタンス次第ですが、色々と試してみるのは面白いですよ。
名言・格言を眺めるのはオススメ
いかがでしたでしょうか。
もし、使えそうだと思ったらやってみてください。
いつもお伝えしているかもしれませんが、名言や格言を時々みることは、かなりオススメです。
心が洗われるからです。
ネットで、名言や格言などと検索して、眺めているだけでも、
「はっ!」
と気付かされることがたくさんありますよ。
ビジネスの方向に迷ったり、行動を促進したい場合などに、5分ほど時間を作ってやってみてください。