9月の初旬から長らく
海外旅行に行ってきましたが、
今週やっと戻ってきました。
訪れたのはスペインのバルセロナ、
グラナダ、マドリード、アンダルシア、
モロッコのシャウエン、ポルトガルのリスボンです。
実際に書き出すとたくさんありますね。。
ヨーロッパは何回か行ったことがあり、
これで西側の国はほぼ全部行きましたが、、、
モロッコは初めてです。
モロッコはアフリカ大陸の北側に
ある国なので、初アフリカです。
しかも、旅人の間ではインド、
エジプトと並び
「三大ウザい国」
と称されています。
前知識としては頭に入れておきましたが、
フェリーを使ってジブラルタル海峡を渡り、
降りてからそのウザさを痛感しました。
怒涛の客引き
フェリーから降りると、まるで
池に餌をまいた時の鯉のごとく、
タクシーの客引きがわらわら集まってきました。
「タクシー?タクシー!!」
と詰め寄ってきて強引に客を
取ろうとしてきます。
予めバスがあることを調べていたので、
「バス停に向かってるんだよ!」
と言っても、
「いや、バスなんてない!」
「タクシーに乗れ!」
と、明らかなウソを平気でついてきます。。
「これがモロッコの洗礼か・・・」
と思いながらも、何とかバスを
使って目的地のシャウエンに
辿り着くことができました。。
モロッコにいる間は、中には親切な
人もいましたが基本的にはこの調子。
旅行客価格をふっかけられたり、
強引に客を捕まえようとしてきます。
これにはなかなか疲れましたが、
そんなモロッコ人の中で一人、
際立った商才を見せるヤツがいました。
モロッコ最強のセールスマン
彼の名はアブドゥル。
モロッコの絨毯を売る店をやっています。
アラブ人系特有の濃い顔立ちで、
年は恐らく50代くらい。
白髪混ざりの濃いヒゲが
モミアゲまで生えています。
一応写真があったので、
こちらをクリックすると見られます。
↓
https://gyazo.com/fce1dea8423eadbe589561272c923b89
写真で見ると、超怪しいですね・・・
まあ、怪しい感じの類であることは
間違いないのですが、結局僕はこの
怪しい男から絨毯を買うことになりました。
その売り方がとても上手だったので、
今からそのやり方をお伝えして
いきたいと思います。
全くの異分野ですが、
「どうやったら自分も応用できるか?」
という目で見れば対面でお客さんと
話をする時に役立つノウハウが
見つかるかもしれませんよ。
テクニック1:共通の話題で親近感を得る
お店の前を通った時に、僕は彼に
「やあ、どこから来たんだ?」
と聞かれました。
これ自体は普通の質問なのですが、
「日本だよ」
と答えると、
「そうなのか!俺の兄弟は今福岡に住んでるんだ!」
と返してくるではないですか。。
東京とか京都が出てくるのはわかりますが、
福岡という地名が出てくると驚きがありますよね。
この会話がきっかけでこの絨毯の
お店の中にまんまと入ることになりました。
ちなみに、彼の兄弟はドイツにもいたり、
世界中を旅して各地に友達もいるようでした。
なので、この手の話は色んな国の
出身者に使っているのでしょう。。
(ヒント)
お客さんとの距離をグッと縮める
“共通の話題”を用意していますか?
テクニック2:お客様の声ノートを見せる
そしてお店の中に入ると、
モロッコ流のおもてなしで
ミントティーをご馳走してくれました。
しばらくは雑談をしていたのですが、
その中で世界各地にお客さんがいる
ことを自然にアピールしてきます。
その時に出てきたのは、
ノート2,3冊はある
「お客様の声ノート」
です。
これは、彼から絨毯を買ったお客さんが
感想の声を記入したもので、世界各国の
言語でびっしり埋め尽くされていました。
しかも、その内容は
「全然押し売りをせずに接して
くれたので安心できた。ありがとう!」
「家族への素晴らしいプレゼントが買えた!」
「彼は他のモロッコ人とは違う!」
など、素晴らしい内容が並んでいます。
「ここまで感謝の言葉をもらってるなら、
信頼できる絨毯屋さんなんだな・・・」
と思わせるには十分です。
(ヒント)
“ここはみんなに信頼されている所だ”
とビジュアルでわかる証拠はありますか?
テクニック3:不安を潰す
とは言ってもここは外国。
日本のように、問題なく買い物が
できるという訳ではありません。
彼は絨毯屋さんなので当然絨毯を
売りたいと考えていますが、
「品質に問題があるんじゃないか?」
「騙されるんじゃないか?」
とこっちは不安になりますよね。
そうした不安を察してか、彼は
先ほど見せたお客様の声ノートを
フル活用してきます。
「うちには何回も来てくれるお客さんがいるんだ。
この前は、1年前に来たオーストラリア人が
友人を連れてまた絨毯を買いに来てくれた。
ほら、ここを見てくれ。
同じ字だろう?
これがさっき話したオーストラリア人だ。」
と、ノートをめくりながら同一人物の
感想が書かれた箇所を指差します。
これは、不安を払拭する十分な証拠になりました。
外国からリピートで来るというのは
ちゃんとした品質だという証明になりますからね。
(ヒント)
お客様の声を使って目の前のお客さんが
抱えている不安を払拭できないか?
・・・
さらに、彼のテクニックはまだまだあります。
全部お伝えしていきたいのですが、
文字数の関係で残りは次回にしますね。
外国にいるということで、ここまでで
だいぶ買い物気分が温まってきたのですが、
さらに彼は追い打ちをかけてきます。
その残りのテクニックを次回で全部
公開しますので、楽しみにしていて下さい。