つくばの自宅より
執筆者:石塚駿平
アメリカのFP業界に関するデータで、面白いものを見つけました。
それは、特定分野に絞ったニッチマーケティングについてのデータなのですが、
『ニッチ特化型のFP事務所は年間平均クライアント成長率58%を記録し、非特化型の26%を大きく上回る。専門分野を絞ることでリードの質・量・獲得効率のすべてが向上する。』
とのことです。
つまり、
『何でも相談に乗りますよ』
というFP事務所よりも、
『うちはこの分野に特化していますよ』
というFP事務所の方がはるかに早く成長しているということですね。
ニッチに特化しているFPは選ばれやすい
これはアメリカのデータですが、日本でも同じ事が言えると思います。
住宅購入の相談をしたいと思ったら、何でも受けているFPよりも住宅購入専門のFP。
不動産投資の相談をしたいと思ったら、何でも受けているFPよりも不動産投資専門のFP。
というように、専門特化しているFPに相談したいと思うのは当然の流れです。
絶対にそうすべきではなく、自分の志や考え方を優先すべきケースもあると思いますが、マーケティング的にはニッチに特化した方が成果が出やすいというのは間違いありません。
ニッチが生まれたきっかけ
特定の分野に特化して、より狭いマーケット(ニッチ)を狙っていくという考え方が生まれたのは、インターネットの普及による所が大きいと思います。
それまでは、大人数向けのマーケティングが主流でした。
なぜなら、そもそも特定の狭いマーケットに絞って自分の存在を知らしめる手段がなかったからです。
雑誌やテレビなど、大多数向けの宣伝が中心でした。
しかし、インターネットが発達すると、検索エンジンでキーワードを打ち込めば多種多様な情報がヒットするようになります。
そのおかげで、珍しい趣味を持つ仲間と知り合ったり、細かい分野に専門特化した専門家を見つけることができるようになりました。
こういった社会の変化があり、ニッチマーケティングというのは効果を発揮するようになったのです。
ニッチがさらに細かくなる
そして、今この社会では新たな変化が起きようとしています。
それは、AIが普通になる社会への移行です。
情報検索の分野においては、自分で検索エンジンにキーワードを打ち込んで情報を探す時代から、AIに代わりに情報を探してもらう時代になりました。
この変化によって、検索という行動が新たなステージに切り替わろうとしています。
それは
『今まで検索エンジンでは探せなかったような細かい情報を、AIが代わりに探してくれる』
というものです。
AIは細かい情報を拾える
今までは、いかにニッチマーケティングといえども、SEOを頑張って検索エンジンの上位に表示されなければ存在しないも同然でした。
しかし、AIは瞬時にネット上の情報をくまなく探してくれます。
そして、AIはユーザーが探しているのは
「自分の場合に合っている、よりパーソナライズされた情報」
だということを理解しています。
なので、あなたが例えば
『弁護士に特化したFP事務所』
というような尖った専門特化をしていたとしても、AIは
「この質問をしてくれた弁護士のユーザーにぴったりな情報は、この弁護士に特化したFP事務所が提供している」
ということを見つけ出して表示をしてくれるようになります。
尖った専門特化が活きる時代
これは、10〜20年に一度の大きな変化であるように感じます。
AIの進化というのは、ニッチマーケティングの在り方を大きく変えていくでしょう。
この変化を目の前にして僕が言えるのは、
「尖った専門特化をしても大丈夫。AIが見つけてくれるようになる。」
ということです。
もちろん、AIが情報を拾ってくれるようにそれなりに対策をする必要がありますが・・・
あなたのことを必要としている人が、AIを使ってあなたを見つけてくれる時代が来るでしょう。
ぜひ、この時代の変化をとらえて、自分のFPとしてのポジションを今一度考えてみてください。