つくばの自宅より
執筆者:石塚 駿平
今週、嬉しい出来事がありました。
それは、妻の永住許可が出たことです。
妻はカナダ人なのですが、僕と結婚して『日本人の配偶者等』というビザになっていました。
この状態で3年が経つと永住権を申請できるので、その条件を満たした時に行政書士に頼んで永住権を申請していたのです。
ただ・・・
申請を行ったのは去年の5月。
そこから、待てど暮らせど音沙汰なく、気づいたら1年以上の月日が経っていました。
特にコロナの時からは各種申請に時間がかかり、今までとははるかに長い時間がかかるようになってしまっているようです。
その間に、配偶者ビザの有効期限が切れて更新をしなければいけなくなってしまいました。
その手続きが終わったのが今月なのですが、その数週間後というタイミングで永住許可が降りたのです。
永住権が取れたのは大きい
なんかとてももったいない気がしますが、永住権が取れたのは大きなステップです。
母国に加えて、別の国で暮らす権利があるというのは、結構大きいですよね。
アメリカの永住権が得られるトランプ・ゴールドカードが7億円くらいなので、そう考えるととても大きな価値があると思います。(あのカードがどうなるかは知りませんが・・・)
ちなみに、よく質問されるのですが永住権を獲得したからといって国籍が変わる訳ではありません。
妻はカナダ人のままで、日本での永住権利がある、という形になります。
日本国籍ではないので、参政権はありません。
それと、一度許可されたら終わりではなく7年毎の更新が必要で、犯罪とか何かあったら取り消しのリスクもあるようですね。
こどもの国籍はどっちにするの?
また、一部ですが職業の制限もあります。
僕と妻の知り合いで、茨城県の県議会議員になったカナダ出身の人がいるのですが、その人はカナダ国籍を捨てて日本国籍を取得していました。
きっと仕事の為に必要だったのでしょう。
それと、これからよく聞かれそうな質問で、
「こどもの国籍は将来どっちにするの?」
というものがあります。
これ、結構正しく理解していない人が多いんですよね。
他国の法律には干渉できない
結論から言うと、政治家とか特定の職業に就きたい、という強い意志がない場合は日本とカナダの国籍を保有したままになるかと思います。
日本の法律では、20歳になった時にどちらかの国籍を選択する必要があります。
その際ですが、予定としては日本国籍を選択します。
ただ、選択をするだけではカナダ国籍は失われません。
日本が他国の国籍を失わせることはできないからです。
ある国の法律が、他の国の法律に干渉することは許されていません。
では、日本国籍を選択した後はどうなるかというと、他国籍の「放棄を努力する義務」がある、ということになっています。
強制力がないので、こういった形になっているのでしょう。
実は2重国籍は容認されている
次に、カナダ側で見てみると、カナダの法律では2重国籍はオッケーです。
どちらかというと、世界で主流なのはこちらの方で、2重国籍は容認されている傾向にあるみたいですね。
なので、カナダ側では何もすることはありません。
これら法律を踏まえると、他国籍の放棄の努力義務を果たしているうちは2重国籍のままで問題なく、特に罰則もありません。
実際はどうなっているかというと、特に取り締まられている訳でもなく容認されているようですね。
もちろん、国会議員だったり日本にとって重要な立場の人がこれをやっていると問題にはなりますが、そうでない場合はみんな2重国籍のままにしているようです。
という訳で、恐らく僕と妻の子どもは2つの国籍を持ち続けることになると思います。
カナダの大学に進学したりしたら、自国民用の学費が適用できるので、そういったメリットはありそうですね。
こんなFPの元には相談客が集まる
ビザとか国籍の話をしていたら、だいぶ長くなってしまいました・・・
ただ、こういうのは知識として知っておくと面白いですよね。
話をガラッと変えてFPの集客の話に移りますが、こういった豆知識や意外と知られていない知識など、
『自分の知らない興味深い知識』
を届けてくれる存在には、人は相談をしたいと思うものです。
メルマガやSNSなど、情報発信ができる媒体を通じて、情報発信を継続していく。
この仕組みができれば、
『自分の所に相談しに来てくれる可能性が高い人』
を増やすことができます。
最近では、Youtubeでも良いですね。
この力があれば集客の仕組みを作れる
面白い情報を発信することができれば、自然と人は集まってきます。
ポイントになるのは、難しい知識や細かい知識を伝えるのではなく、
『ちょっと難しい話を、誰でもわかりやすいように伝える力』
ですね。
Youtubeで人気な動画配信者はこういったことができています。
これだけが集客の方法ではありませんが、この仕組みを上手く構築することができれば、自分からできるようになります。
読者やフォロワーを集めたり、色々とやることはありますが、もしあなたがこういった情報発信をできる力があるのであれば、この方向を検討すると良いでしょう。
価値のある情報を発信し続ければ、必ず人は集まってきます。
向き不向きはありますが、お勧めの集客方法の1つです。