高いFPサービスにお客さんが引く理由

石塚駿平

先週末の土日を利用して、
長野の上高地に行ってきました。

父と母と3人で家族旅行です。

僕は知らなかったのですが、
上高地というのは北アルプス
近くの景観地のようですね。

実際に行ってみた感想としては、、、

『完璧なハイキングコース』

という感じでした。

青々とした木々と高山植物。

薄いブルーがかった色に
見える透き通った美しい川。

遠くを見ると、もう6月だと
いうのに雪が残る山々。

緑、青、白と色とりどりの風景は、
まるで外国の風景のようでした。

言葉だけだとわかりづらいので、
実際に撮った写真を載せておきますね。

0620-1

0620-2

もうあれですね、ほぼカナダと一緒でした。

カナディアンロッキーと同レベルです。

しかも、道は平坦で歩道は
整備されているので超歩きやすいです。

なので、ハイキングコースとしては
完璧な所だと感じました。

お勧めです。

え、お金取るの?

この上高地のエリアを散策していた時、
あまり他では見られないものを見ました。

それは何かというと・・・

『チップ制トイレ』

です。

外国にいくと割りと一般的ですが、
日本ではまず見ませんよね。

1人1回利用するごとに、
100円のチップが奨励されています。

初めにこれを見た時は、

「トイレを使うのにお金が必要なのか・・・」

と思いました。

セコい考えですが、
日本ではほぼ全てのトイレが
無料で使えるので、こう思った
人は他にもたくさんいるはずです。

しかし・・・

トイレの中にある張り紙を見たら、
そんなセコい考えは吹き飛びました。

それどころか、

「もっとお金を払った方がいいんじゃないか?」

という気持ちにさえなったのです。

張り紙の内容とは?

その張り紙の内容はこうです。

『このトイレの汚水は梓川を
汚す事のない様上高地地区に
特別に作られた公共下水道に
よって処理されており、

維持管理に通常よりもはるかに
多くのお金がかかっています。

お一人様一回100円程度のチップを
カウンターのチップ箱に入れて
頂きますようお願い申し上げます』

・・・

上高地の美しい景観を見た後に
こんなこと言われたら、
喜んでお金を払う気持ちになります。

きっと、他の観光客も同じ
気持ちになったはずです。

人はたいてい、深く考えない

人間というのは、普通に生活を
送っている時は実はあまり
深く物事を考えてはいません。

なので、

「トイレ1回100円です」

と言われたら、何も考えずに

「え、お金取るの?」

のが普通の反応です。

「なんで100円払うんだろう」

「このトイレはどこが運営してるんだろう」

「どうやってメンテナンスをしてるんだろう」

とか、そんなことは一切考えませんよね?

なので、何も伝えないと直感的な
反応だけで動くことになります。

しかし・・・

今回の張り紙のように、

「なぜ必要なのかの理由」

を伝えてあげれば、
人の反応というのは変わります。

お客さんに引かれる本当の原因

これは、どんなサービスでも一緒ですよね。

人は、

「なぜ高いか理由のわからないもの」

にはお金を払う気になりません。

FPがコンサルフィーとして、

「料金は10万円になります」

とお客さんにただ言っただけでは、

「うわっ、高っ!」

となって、ささーっと逃げて
しまうのがオチです。

一回これを経験してしまうと、

「やっぱり高い料金だと
受け入れられないんだ・・・」

という結論に至ってしまいがちですが、
真実はそうではありません。

「しっかりとした理由を伝えられていないこと」

が本当の原因なのです。

人がお金を払うには理由が必要

あなたがお客さんからお金を
頂くことができる理由は一体何でしょうか?

・与えることができるメリットが大きいから?

・お客さんがムダな時間を使わずに済むから?

・失敗してしまうリスクを減らせるから?

・サービス提供には時間や労力を費やす必要があるから?

・お客さんが使えない人脈を活用できるから?

・・・

このような理由を、まずは
全部書きだしてみましょう。

そして、そのリストの中でまだ
お客さんにちゃんと伝えることが
できていないものがあれば、、、

それは”伸びしろ”ですね。

お客さんはテレパシーが
使える訳ではありません。

なので、ちゃんと伝える必要があります。

これができるようになれば、
お客さんに引かれることはなくなります。

また、より高い料金でも納得して
お金を払ってくれるようになるでしょう。

なので、ぜひこの”理由”を考えてみて下さいね。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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