悪評にどう立ち向かうか

昆知宏

長く商売をやっていると、
どうしてもゼロにはできないことがあります。

それは、悪い評判。

私は住宅業界で仕事をしている
人間なので、

この手の話は日常茶飯事です。

お客さんの数が増えてくれば、
確率的にどうしても、

何らかのトラブルが発生
してしまうのは仕方ないことでしょう。

たまたま初期対応が悪かったり、
会社が感知しないところで、

工事のミスが出て見逃して
しまったりと理由は様々。

こういう話題が出ると、
ネットでは会社に恨みを持って
やめた元従業員や、

ネガティブ営業の同業者が
書き込みを行います。

実際はその後の対応をきちんとして、
きちんと解決できていることが
多いのですが、

ネットでは悪いところばかりが
切り取られるものです。

最近はニュースを見ていても、
言葉狩りが行われて、

本意とは違った編集がされている
のも目に余ります。

あなたの身に降りかかったら?

この手の話は、
もちろん私たちFPも他人事では
ありません。

大切なお金の話ですから、
思わぬ意思のすれ違いで
トラブルになる可能性もあるでしょう。

実は、私もありました。

仲の良い銀行の方から自分の悪評を
言ってる人がいると聞きました。

話を聞いていくと、
どうも業者の方で、

早い話、決まる予定だった
契約を剥がされたということです。

私は顧客利益を優先して、
ただ中立にアドバイスをしただけ、

一方で相手は自分の利益を優先して
決めにかかっていたところを、
私のアドバイスのせいで顧客から断れた。

ただこれだけのことです。
ひどい話でしょう。

どう対策するか?

こんなことで悪評を流されたら
たまったものではありません。

あまりにもひどいようなら、
相手は特定できているので、
出るところに出なければ!

と思うところですが、

そのような対策はお勧めしません。

カーッとなってしまうようでは、
顧客に冷静なアドバイスなど
不可能でしょう。

私の答えは、

”気にしない”

です。

顧客利益のためにただ事実を
述べたにすぎず、
選択されたのは顧客です。

これが真実で、これ以上はありません。

言われてこそ一人前

顧客の利益を考ると、
業者から裏で文句を言われる。

私はこれをそのまま、
顧客にも伝えています。

「FPのアドバイスが都合の悪い
人たちがたくさんいます。

これはどういうことか、
理解をしてください。

あなたが大切なお金のことを
相談したいと思った時に、

その相手を誰にするかで、
運命が変わります。

決定権はあなたにあります。」

FPとして不動なスタンスを
持つことが何よりも大事なのです。

PS

もちろんこんな方ばかりでは
当然ありません。

中にはこういう人もおり、
あなたがそういう人から

何か悪評を立てられても、
絶対に気にしないで下さい。

FPはいい人キャラが多く深刻に
悩んでしまう方も多いと思います。

そんなときには、
この記事を思い出してくださいね。

「はい、気にしない!解散!」

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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