先日、珍しい相談を受けました。
それは何かというと、、、
『ラジオ広告を出したいから、
その原稿を見て欲しい』
というものです。
「ラジオ広告??」
直感的にFP事務所の広告としては
上手く行かないんじゃないか・・・
と思いましたが、そのFPの方は
地方で地域密着で相談をしています。
そして、話を聞いてみるとその
ラジオ局も完全に地域密着で、
リスナーも結構いるみたいです。
車社会なので、車を運転している時に
ラジオを聞く人が多いとのことでした。
そのラジオ広告に他の会社が
住宅展示場の広告を出した所、
かなりの人が集まったこともあったそうです。
さらに、、、
ラジオという媒体にしては広告料が安い。
どれくらいの広告料だったかと言うと・・・
驚きの広告料とは?
半年で20万円にいかないくらいだそうです。
ラジオというメディアにしては、
かなり安い料金ですね。
こういった経緯もあって、
そのラジオ広告を出すことに決めたとのこと。
正直、成果が出るのかは全くわかりませんが、
やってみる価値はありそうです。
しかし、ここで問題が。。
ラジオ広告ということもあり、使える
時間がたったの20秒しかないそうです。
20秒と言えば、簡単な文章が3つ4つ
あったらそれで終わってしまうレベルです。
それに、その作った原稿は繰り返し
何回も放送されるため、
『どんな原稿を作るのか?』
は非常に大切なポイントになります。
そういった経緯があって、
その原稿の内容を考えるのを
手伝って欲しいという相談になりました。
ラジオ広告、あなただったらどう作る?
20秒しか使えないラジオ広告。
あなただったら、どんな原稿を作りますか?
ちょっと考えてみて下さい。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
どうでしょうか?
ちなみに、そのFPは住宅相談の分野を
中心に相談を行っているのですが、
最初の原稿では、
『自分の提供しているサービス名』
を出してそれを紹介する形をとっていました。
もしかしたらあなたも、
『自分の提供しているサービス』
をどうアピールするのか?
という視点で考えたかもしれませんね。
でも、残念ながらそれは”間違い"です。
間違いである理由
なぜなら、FPが提供しているサービス
というのは一般的に認知されていないので、
たった20秒で内容を伝えることはできないからです。
これが、
『住宅展示場をここでやっています。
ぜひ来て下さいね!』
という内容だったら問題ありません。
なぜなら、何をしているかが一瞬で理解できるからです。
でも、FPはそうはいきません・・・
なので、自分の提供しているサービス名を
出して広告を作るのはアウトです。
そこで、このラジオ広告の原稿は
発想を変えて作り直すことになりました。
サービスの話は一切しない
どのように作り変えたかというと、
『どんなサービスを提供しているのかは
全く出さずに、まずは興味を持ってもらう』
ことにフォーカスした内容にしたのです。
具体的には、
1,対象者の特定
(自分のことだ!と思ってもらう)
2,専門性の確立
(信頼できそうだ!と思ってもらう)
3,興味付け
(住宅購入に失敗しない為に
絶対に知っておくべき秘訣とは?
のような形で興味を惹く)
4,ホームページへの誘導
(興味を持ってもらった人に
ホームページを見てもらう)
という順番になりました。
という訳で、サービスの案内は
一切入れないという結果になっています。
ラジオ広告というシチュエーションで
FPが広告を出す場合は、これが
最善の方法だと思われます。
順番、合っていますか?
ポイントとしては、
『サービス内容を伝えるよりも、
まずは興味を持ってもらう』
ということですね。
興味を持ってもらわない限りは、
自分の発しているメッセージを
しっかりと伝えることはできません。
なので、時間が限られている場合は、
何よりもまず興味を持ってもらうことを優先する。
これが大事になります。
そして、これはラジオ広告に限った話ではありません。
・交流会で会った人に話をする時
・限られた文字数しか使えない
広告や紹介文を作る時
・ホームページのファーストビュー
(最初に見える部分)を作る時
にも当てはまります。
自分で何かしらのサービスを提供していると、
『自分のサービスをいかに相手に伝えるか?』
ばかりを考えてしまいがちです。
でも、最初の段階では
「え、何それ!?もっと知りたい!」
と、相手に強い興味を持ってもらうこと。
これが何よりも大切です。
この順番、あなたは守れていますか?
もしドキッとしたら、
伝える順番を見直してみて下さい。
P.S.
このラジオ広告、成果が出るようだったら
またメルマガで報告をしたいと思います。