リピート客にする最後の一言

中西雅司

50メートルほどの
トンネルを抜けると、、、

目の前に広がるオーシャンブルー。

観光地なのに人も
それほど多くはありません。
とても癒されます。

先日、私は仕事も兼ねて
旅行に行ってきました。

独立したら、やっぱり最大の魅力は

「平日のすいている時に旅行やお店に行ける」

と言う所だなと思っています。

特に私は、サラリーマンの頃、
会社から出ることがほとんど
ありませんでした。

そのため、いつも、

「カフェで仕事している人が
うらやましいな。」

とか、

「土日はどこに行っても混んでるから、
出かけたくないな。平日だったら
いいのにな。」

とか考えていました。

なので、今は夢が1つ叶った
理想の状態です。

さて、今回の旅行先、この写真の所
なのですが、どこだと思いますか?
0906

 

 

 

 

 

沖縄?石垣島?高知?
そうではありません。

ヒントは、湿気が少ない所です。

答えは、、、

北海道です。

北海道というと、あまり海がきれいな
イメージはないかもしれませんが、
こんなに美しい海もあります。

札幌から北西に車で約2時間半。

小樽・余市を超えた場所にある
積丹(しゃこたん)岬という所です。

訪問の目的は?

ここに行った目的は、「ウニ」です。

積丹は札幌から比較的気軽に
行ける距離にあるウニの産地です。

積丹岬に行った後、
ログハウス風の
ウニのお店に到着。

「いらっしゃいませ!」

プロ野球の広島カープの菊地選手に
似た、ひげを生やした爽やかイケメン
店主がバンダナを巻いて出迎えてくれます。

8月末、ウニの旬の終わりの季節。

そのため、お店は空いていて、
嬉しいことに、店主とたくさん
お話ができました。

ウニ丼1つ作るのって大変

店主曰く、

「ウニ丼1つ作るのに30個
くらいのウニが必要であること」

「1つ1つ手作業であること」

「積丹では、ウニの漁は6~8月、
しかも朝5時~8時しかできないこと」

色んな情報を教えてもらいました。

ウニ丼って1つ3,000円以上
するので、少し高いなと思って
いました。

でも、高い理由が理解できて、
しかも、味もおいしい。

大満足で、お礼を言って
帰ろうとしたところ、、、

最後に店主が一言

店主が最後に一言、
声をかけてくれました。

「積丹のウニは、
今でも都市部で食べるより、
十分おいしいと思います。

でも、もしまた来る機会が
あれば、7月後半頃に来ると
もっとおいしいですよ。

今は産卵が迫っているので、
若干味が落ちているんです。」

私は、店主の戦略にはまったのか、
そうではないのかわかりませんが、
すっかり「また来たい」気持ちになりました。

点ではなく線で考える

もし、店主の一言がなければ、私は、

「今度食べたくなったら
また食べにこよう」

という程度にしか考えていなかったと思います。

しかし、店主の一言の影響で、

「来年の7月にまたこのお店に来たい」

という気持ちに変わりました。

店主は最後の一言で、リピート客
になる可能性を高めたのです。

ウニ丼店の店主は1回の来店という
点ではなく、次につながる線として
顧客対応をしていたのです。

FPもどんな時でも線で考える

FPのあなたは、常に点ではなく、
線で考えられていますか?

例えば、最後の面談の時に、

「次にまた相談したくなる一言」

をいれるだけでも、リピート客が
増えていくかもしれません。

また、日頃、FPの方の相談に
のっていると、Webとリアルを
別々に考えている人が多いなと感じています。

リアルで会った方がWebであなたを
検索することもよくあります。

その導線も含めて、Web戦略を
考えるべきです。

もしあなたが、

「集客にかける時間をどんどん減らして、
お客様を幸せにできる時間に使いたい」

そう考えているのなら、、、

「あらゆるものを線として考えていく」

これが大切なのではないでしょうか。

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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