つくばのカフェより
執筆者:石塚駿平
ここ数年のことですが、僕がちょっと気になっていることがあります。
それは何かというと・・・
『金融教育市場』
という市場の存在です。
別にこういった名前がある訳ではなく、とりあえずこういったイメージなのでそう呼んでみただけなのですが、
『一般の人に金融に関する知識を教えることで対価を頂くビジネス』
の輪郭が少しずつ形成されてきた感じがして、これからもはっきりしたものとして存在感が出てくるのではないかと予想しています。
アメリカでも、
『マネーリテラシー市場』
というものは存在していて、例えばマネーリテラシー向上を目的としてオンラインコースを提供して大きく稼いでいる人がたくさんいるようです。
どんどん大きくなってきている市場
日本でも、例えばお金系のYoutuberが人気になってオンラインサロンを主催するというのも、この1種であると考えることができます。
また、数年前からお金のパーソナルトレーニングという形で数十万円の受講料を頂いて金銭教育を行う会社が出てきましたし、その数も少しずつ増えて来ている気がします。
NISAの拡充などもあり、日本人も金融教育の重要性をだんだんと認識し始めている段階なので、金融教育市場というのはこれから拡大していくと予想しています。
実際に、アメリカでは市場が結構なスピードで大きくなっているようです。
近い将来、アプリで金銭教育を受けることができたり、既存のものよりも大規模な金銭教育を提供する会社が出てくるかもしれませんね。
今の時代のFPに求められる力
こういった時代になってきた中で、FPビジネスを行う上でより明らかに重要度が増しているなと感じるものがあります。
それは、一言でいうと
『コンテンツ力』
です。
言い換えると、有益な情報発信をする力ですね。
簡単に言うと、Youtubeで人気になれるようなコンテンツを発信できる人はコンテンツ力があると言えます。
これができている人は大活躍をしていますし、これからも活躍の幅が広がっているでしょう。
FPとしての知識を、わかりやすく興味を惹く形で発信できるかどうか。
できれば文字だけではなく、動画で発信できることが望ましいです。
もう、そういう時代ですからね。
時間の経過とともに効果が薄れるネット集客
今のインターネットの情勢を見ていると、これは明らかなことだと思います。
一昔前は、ホームページを作って『つくば市 FP』のような検索キーワードでヒットすればそれだけでお客さんがたくさん来る時代がありました。
これは今でも機能することはしますが、昔ほど効果的ではなくなってきています。
他にも、フェイスブックが普及した時は1つの投稿に何百ものいいね!が付いたり、広告を出せばかなり高い反応が取れるということもありましたが、やはり反応は落ちてきています。
そんな中、今伸びているものが動画であり、この分野で抜きん出ることができている人が大きな成果を出しています。
この流れはしばらく続くと予想されるので、今からFPビジネスを始めたり、これから伸ばしていこうと思ったら動画の活用を真剣に検討をすべきだと思います。
これからの時代を生き抜く本質的な力
ただ、万人に動画が向いている訳ではなく、全員が全員Youtubeで活躍できる訳ではありません。
それができる人はぜひ取り組むのが良いと思いますが、そうでない人もいるはずです。
そんな人にも確実に言えるのは、
『コンテンツ力』
を高めるのは確実にプラスになり、必要なスキルであるということです。
FPとしての知識を、わかりやすく興味を持てる形で伝えることができるかどうか。
表面的な知識を伝えるだけではなく、顧客の深い部分に触れ、良い意味で考え方を変えることができるか。
もっと言うと、顧客の人生を変えるような有益な情報を提供できるか。
これができれば、フォーマットは動画である必要はありません。
対面で伝えたり、セミナー形式で伝えるのでも大丈夫です。
そうやって人の心を動かせるだけの力を身に付ければ、変化の早いこれからの時代でも必ず生き残っていけるでしょう。