もし、
"自分の命があと1年”
こう宣告を受けたなら、
その時初めて人間は、
その1年間の生き方。どういう風に生きるんや。
自分らしく生きる為に
何をしなければいけないのか。そこで初めて考える。
エンディング(終わり)があるって
ことを意識しないと、やっぱり
時間の大切さは気付かない。
これは、先日行なわれた
"FPの為のエンディングノート活用セミナー"
の中で、講師の宮田さんが
口にした言葉です。
これは、真剣に受け止め、
“自分の場合はどうなのか?"
を考える価値のある言葉だと思います。
(ちなみにですが、このFPの為の
エンディングノート活用セミナー。
非常に好評だったので、後ほど
映像化したものを販売する予定です。
どうやったらお客さんの心を動かす
エンディングノートセミナーを開催できるのか?
そして、エンディングノートセミナーを
使ってどのようにマーケティングを
仕掛けて行けばいいのか?
その両方がわかる内容になっています。)
価値観の明確化
自分が死ぬとわかったら、
一体どのような行動をするのか?
これは、FPであれば一度は
考えてみるべきことだと思います。
なぜなら、この質問を
自分自身にすることによって、
『自分の価値観』
が明確になるからです。
そして、人のお金の使い方というのは、
こういった価値観に基づいています。
なので、価値観を見直してみることで、
お金の使い方・考え方に変化が起こる、
というのはよくある話です。
価値観がわかれば行動が変わる
例えば、これまでは
『せっせと節約をして
お金を貯めることが一番だ。
無駄遣いは徹底的に省こう。』
と考えていた人が、自分の
死に直面したらどうでしょうか?
もしかしたら、
『家族の為にお金を使って、楽しい
時間を過ごす方が大事なんじゃないか?』
と考えを改めるかもしれません。
忙しい生活の中に身を置いていると、
自分の価値観を見失うことはよくあることです。
このことを象徴するものとして、
僕の中で印象に残っているものがあるので、
少しその話をさせて下さい。
これは実際にあった、ある証券マンの話です。
ある証券マンの話
国内の有名証券会社に
勤めていた男性の話なのですが、
その人には家族がおり、
奥さんは家を買って家族みんなで
のびのびと暮らしたいと思っていました。
しかし、その証券マンは、
『いや、不動産の価格はまだ下がるはずだ。
最も値段が下がった所で買うべきだから、
今はまだその時期ではない。』
ということを言って、家を買う
タイミングを数年間待っていたそうです。
奥さんは今にも家が欲しかったそうですが、
証券マンは「まだだ。」と言って
話を聞き入れようとしませんでした。
その態度に嫌気がさした奥さんは、
ついにその証券マンと離婚をしてしまいました。
証券マンには深い後悔の念にかられました。
目先の利益ではなく、
家族の幸せを考えて行動するべきだったと
その時に初めてわかったのです。
もし、価値観を明確にしたら?
こういったことは、よくあること
なのではないでしょうか?
目先のことに捉われて、
本当に大事にすべきことに気付かない。
そして、それが原因で
人生が良くない方に進んでしまう。
しかし、もしこの証券マンが、
『もし、自分の命があと1年だったら』
と考えて、自分の価値観を再確認したら
どうなっていたでしょうか?
もしかしたら、家族の大切さに気付き、
とるべき行動を変えたかもしれません。
離婚をせずに家族で楽しく
暮らすことができたかもしれません。
FPとして伝えられること
このように、お金の使い方と、
その人の人生の価値観というのは
密接にリンクしています。
そして、FPはこういった考え方を
教えてあげられる存在だと思います。
その為には、自分が人生の価値観を明確にし、
お金の使い方を考えるという体験を
しておいた方が良いでしょう。
そうすれば、単なる表面的なものではなく、
深い部分のお金のアドバイスが
できるFPになることができるはずです。
お勧めの方法は?
是非、あなたも冒頭の言葉について
深く考えてみて下さい。
自分の価値観を確認する
ことができると思います。
ただ、もっと深く考えてみたいのなら、
本や映画を見るのも良いでしょう。
『7つの習慣』にはこういった
価値観について詳しく書かれています。
また、映画の分野でお勧めなのは、
『エンディングノート』という映画です。
これは、自分の命が残りわずかだと
宣告された普通の人の話です。
↓
https://www.youtube.com/watch?v=vBizbyqhF6M
個人的にも凄くお勧めです。
とても泣ける映画です。
是非、アマゾン等で購入するか、
↓
http://www.amazon.co.jp/dp/B00799XON0/
ツタヤ等で借りて見てみて下さい。
FPとして仕事に繋がるポテンシャルが
あるということもありますが、
それを抜きにしてもお勧めです。
・・・
今回はマーケティングの話ではないですが、
ここ数年で祖父母が亡くなったこともあり、
こういった話題を書いてみました。
考えるきっかけになれば幸いです。