巣鴨のタリーズコーヒーより
執筆者:中西雅司
ここ3年ほど、考え方や行動を参考にしている人がいます。
それは、
「新庄剛志監督」
です。
新庄さんは、プロ野球の日本ハムファイターズの監督。
テレビなどにも時々出演されていますよね。
新庄さんは、日頃は感覚で動いているように振る舞っていらっしゃいますが、実は、緻密に考えたり、準備したりする方です。
なので、参考になる部分がとても多い。
プロ野球の監督という、私たちとは全く異なる仕事ですが、その行動や考え方・発言は、マーケティングの観点でも、マネジメントの観点でもとても学びになります。
今日は、そういった新庄さんの行動で、
「あなたのマーケティングや集客にも役に立つこと」
について、書いていきたいと思います。
特に、
「ライバルと戦わずに、勝ちたい。選ばれたい。」
と考えているあなたには、きっと役に立つはずです。
選手を交換する仕組み(トレード)
プロ野球は12の球団(チーム)がありますが、選手がチーム間を移籍する方法の1つに「トレード」という仕組みがあります。
簡単に言えば、チーム同士で、選手を交換する仕組みのこと。
それぞれのチームの弱点を補うことを目的として、選手が交換されます。
新庄監督は、このトレードをとても上手に行って、チームを強化してきました。
彼のトレードの最大の特徴。
それは、
「即戦力(すぐに戦力がある実績がある人)を取らないこと」
です。
通常は、チームを強くするためには、実績がある選手が欲しいはずです。
ですが、全く逆の行動をするのが新庄流。
なぜ、このような、逆の行動をするのでしょうか。
即戦力を狙わず、育成して戦力にする
もう少し具体的に話をしていきます。
新庄監督がトレードで獲得する選手。
それは、
「即戦力ではないけど、潜在能力がある選手(身体能力が高いなど)」
です。
なぜなら、実績のない即戦力の選手であれば、こちらがあまり良い選手を出さなくても交換してくれるからです。
つまり、コストがあまりかかりません。
コストをかけずに選手を獲得し、指導や育成によりその才能を開花させることによって、チーム力をアップさせていくのです。
この考え方。
つまり、
「即戦力を狙いにいかず、育成して戦力にする」
という考え方は、私たちFPの集客を非常に楽にしてくれる、とても重要な考え方です。
ライバルも狙っている
私たちFPも、通常は、すぐに顧客になる即戦力のお客さんを狙いにいきがちです。
例えば、
「今すぐ資産運用を始めたい人」
などです。
もちろん、そこも狙っていって良いです。
ですが、そういった人は、他のFPや金融機関などのライバルも同じように狙っています。
なので、集客するのはなかなか大変。コストもかかる。
仮に、今は集客できていても、ライバルが増えたり、ライバルが強くなったりすると集客できなくなる可能性もあります。
ライバルは狙っていない所を狙う
ですが、すぐには顧客にならない人であれば、ライバルは欲しがっていません。
例えば、
「振込手数料の安い銀行を探している人(資産運用には関心がない人)」
といった人です。
こういった方は、今すぐには収益にはつながりませんよね。
ですが、振込手数料を安い銀行を探しているということは、「お金を増やしたい」「お金を貯めたい」という考えを根底に持っている方ですよね。
なので、お金の増やし方を教育していくことで、将来顧客になる可能性が高い。
こういったアプローチであれば、低コストでライバルと争わずに集客することができます。
今すぐ顧客にならない人にもアプローチ
このように、今すぐ顧客になる人を狙うのではなく、
「今すぐは顧客にならないけれど、教育することで、顧客になる可能性がある人」
を狙いに行くことで、安いコストでの顧客化が可能となります。
ぜひ、今すぐ顧客になる即戦力の人だけにアプローチするのではなく、
「今すぐ顧客にならない人」
にもアプローチをすることで、安定的、低コストな悠々自適な集客を実現していってください。
これからもあなたの活躍を心から応援しています。