「お金を儲けることに遠慮してしまいます」

石塚駿平

『お金儲けは悪』

なぜだかFPの中でも、
こういった考えを持っている
人は多いような気がします。。

「FPで年収1,000万なんて
自慢しやがって。大事なのは
お金儲けじゃないだろ。」

「何でそんな高いベンツ
なんて乗ってるんだよ!」

「結局、お金を稼ぐにはグレーな
ことをやらなきゃいけない。」

もしあなたや、あなたの周りに
こういう人がいるのなら、、、

(きっと、一人はいるはずです・・・)

お金に対する正しい考え方が
できていないのだと思います。

ファイナンシャルプランナーは、

『お金の専門家』

なんだから、お金に対する正しい
考え方ができていないのは
おかしいですよね?

そこで、今回はお金というものへの
考え方や捉え方に関する面白い話が
あったので、紹介したいと思います。

これは、ヤフー知恵袋に
実際にあったやり取りです。

質問と回答をそのまま記載しますね。

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(質問)

お金を儲ける事に遠慮してしまいます。

自分でもおかしいと思っているの
ですが、自分が得をすればどこかの
誰かが損をしているのではないかと考えてしまいます。

こういう考え方をなんとか
払拭できないものでしょうか。

個人的に仕事で稼げるチャンスが
あったのですが上記の理由により
フイにしてしまい、同僚からも
馬鹿にされる始末です。

欲がないというか金銭的に
裕福になる事に怖さも感じます。

(これは自分でもよく理解できない感情です)

必要最低限の収入があればよしと
思っているのですが、そうは言っても
自分から稼ぐチャンスを避けるのは
異常だと気付きました。

具体的に言いますと、お金は無限に
沸いてくるものではないから、
自分が大金を手にすると、
どこかの誰かが貧乏になるのでは
ないかと思い躊躇してしまいます。

こんな考え方を改めるために
アドバイスを下さい、お願いします。

この質問に対する回答

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(回答)

富という物は、増える物なのだよ。
そのメカニズムを説明いたしましょう。

たとえば、世界に二人(A君とB君)
しか人間がいないとしよう。

そして、1万円札が
1枚だけあるとしよう。

この時点では、世界全体の
富の合計金額は、たったの
1万円ということになる。

最初、A君が1万円札を
持っていたとしよう。

B君はそれが欲しかったので、
A君のために家を作ってあげて、
A君に1万円で売ってあげた。

その結果、今度はB君が
1万円札の所有者となった。

A君の手からは1万円札が
失われたが、かわりに家が残った。

この時点で世界全体の
富の合計金額は2万円
ということになります。
(1万円札+1万円相当の家)

次に、A君くんは、ふたたび
1万円札が欲しいと思い、
B君のために家を作ってあげて
B君に1万円で売ってあげた。

その結果、今度はA君は
1万円札と家の所有者となった。

B君の手からは1万円札が
失われたが、かわりに家が残った。

この時点で世界全体の
富の合計金額は3万円
ということになります。
(1万円札+1万円相当の家が2軒)

こうして、A君とB君との間を
1万円札が行ったり来たりするたびに、
A君とB君の手元には、様々な
不動産や価値ある品物が増えていった。

(つまり世界全体の富の合計金額が増えていった)

やがて、二人は良い考えを思いついた。

お互いに価値ある財物を
たくさん所有するようになったので、
それらを担保として1万円札を
もっとたくさん作ろうと。

(10万円相当の財物を担保に
1万円札を10枚作るということ)

その結果、もっと多くのお金が
二人の間を行き来するようになり、
もっとたくさんの財物が生産されるようになった。

以上です。

設定にやや無理がありますが、
原理は真実です。

世の中の各人が「お金が欲しい!」と思い、
お互いに努力し、生産し、サービスを提供し、
つまりは経済活動をすればするほど、

世の中全体の価値ある品物・価値ある
サービス・財産、つまり富は
増えていくのです。

要するに、あなたがお金を儲ければ
儲けるほど、世の中全体も
豊かになっていくのです。

あなたがお金を儲けたということは、
それに相当するだけの価値を誰かに
提供したと言うことでしょう?

つまり「A君に作ってあげた家」
を創造したと言うことでしょう?

あなたは儲ければならない。

なぜならば、それが世の中全体を
豊かにすることに直結しているのだから。

たとえば、今中国が急速に経済成長し、
国全体の富が急激に増えているのは、
先ほどのA君・B君の営みを10億人規模で
(それこそ血眼になって)やっているからです。

つまり、多くの人々が

「お金を儲けよう!」

と必死で頑張ると、
世の中の富は無限に増えるのです。

(一部省略)

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どう感じる?

さて、このやり取りを見て、
あなたはどう感じましたか?

お金というのは、
流れが複雑になると

『悪』

になる場合もありますが、、、

それは本質的な部分ではありません。

その本質的でない部分だけを捉えて、

『お金は悪いものだ』

という思いを持ってしまうのは、
良くないことだと思います。

お金というのは、FXやある種の投資と
は違い、片方が得をすれば片方が損を
するゼロサムゲームではありません。

しっかりと稼げば、
世の中全体を良くすることができます。

もしあなたが、心のどこかに

『お金儲けは悪』

という気持ちを持っているのなら、
これをきっかけに少し考えて
みるのはどうでしょうか?

P.S.
これ、お客さんにするトークにも使えそうですね。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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