ジリ貧FPになりたくないなら

昆知宏

4回の面談で10万円。

積立投資を普通の人ができるように
なるためのパッケージングコンサルと
して商品を開発しました。

4回で10万円なのですが、
話す人話す人全員から、

やりたいというふうに
言っていただいています。

長期投資は老後の資産形成の
ために有効な方法であり、

多くの手数料を持っていかれる
保険商品よりも顧客にとって
有利なため、

やってみたいとなるのは、
当たり前の話だと思いますし、
その価値も当然あります。

あまりにも評判がいいので、
この分野でも柱を立てようかと
思ったのですが、

自分自身でブレーキをかけました。

プロモーションをかければ
それなりの収益になるのに、
なぜだと思いますか?

両立はマーケティング上、最もやってはいけない

それは私の専門分野にあります。

私の専門は、住宅。
資産運用では、ありません。

これまでずっと、
住宅専門として他分野の相談を
断ってまでやってきました。

ここを徹底してこそ、

「家なら、昆」

というイメージを少しづつ
持ってもらったわけですが、

ここで資産運用分野で、
プロモーションをかけると、

せっかく積み上げた住宅ブランドが
ジリジリと薄くなってしまいます。

何でもできますと言うと、
支持率が下がっていく。

ジリジリと売り上げも
下がってしまう。

これが最悪の結末です。

他分野を取り扱いたいなら

しかし私もFPなので他分野も
やりたいという願望があります。

そこで考えたのは、

資産運用分野のコンサルは、
シークレットにしました。

既存顧客への追加サービスまたは、
既存顧客からの紹介。

または信頼できる知人からの紹介。

表上の宣伝告知は一切せずに、
サービスを提供することにしました。

これであれば、

ホームページ上にも情報は出ないし、
私を知らない素の見込み顧客さんには、

今まで通りのイメージでブランディングを
作ることができます。

つまり何が言いたいかというと、

自分のサービスの柱を決め情報発信し、
お客さんから何が得意のFPなのかの
イメージを持ってもらい、

信頼関係ができた時点で、
その顧客リストに追加サービスを
行ってくださいということです。

何でも屋は選ばれない

今の時代はインターネット検索で、
我々は選ばれる立場になります。

検索者マインドで考えたときに、
家の相談をしたかったら、
家に詳しそうな人にお願いするし、

相続の相談をしたかったら、
相続に詳しそうな人にお願いしますよね。

私ならオールマイティの人は
選びません。

実際少し前に体調を崩したときに、
なんとなくだるくて熱もあり、
眼の奥がすごく痛いという症状を
ネット検索し、

”副鼻腔炎”

と分かり、

信頼できそうな”耳鼻科”を
検索し診療に伺いました。

いわゆる普通のお医者さんへ
行こうとは全く思いませんでした。

FPも収益を上げるために、
ブームに乗って特定分野に集中したり、

いろんな分野が相談できますと
アピールしたくなるところですが、

それは結果的に売り上げを下げます。

仕事を長くしたいのなら、
専門を持って粘り強くアピールする。

至ってシンプルな法則です。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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