執筆者:昆 知宏
最近、カメラにはまっています。
きっかけは、2年前に事務所でセミナー動画撮影用にいいカメラを購入したことです。
ソニーのa6600というミラーレスカメラにズームレンズ。
あわせて30万円くらいしました。
これを事務所にただ置いてておくのはもったいないので、写真もやってみようと思ったのです。
お客さんにもクオリティの高い写真をプレゼントできたら素敵ですよね。
ただ私はカメラの知識はゼロ。
いい機材を買ったんだからフルオートで撮影してもいい画が撮れるのではないかという発想でした。
そんな感じで写真をパシャパシャ撮っていたのですが、全然ダメ。
いわゆるいい写真感はまったくなく、ただ画質のいいだけの写真。
そんなのしかいつまで経っても撮れません。
どうしてなのだろう?
ただセンスがないだけなのかな。
でも諦めずに2年続けていたら最近流れが変わってきました。
いい写真とは何か?
長く続けているとそれなりに見えてくるものがある。
これは本当によくできた言葉です。
試行錯誤しながら続けてきたら、だんだんと自分の撮りたい写真が撮れるようになってきました。
分岐点は、光の理解でした。
カメラ本体というのはそれほど大事ではなくて、大事なのはレンズ。
光の入り方、映り方このあたりが感覚的に理解できるようになると抜群に質が上がりました。
そして次に構図。
構図とは、写真で何を切り取るかということです。
ダメな写真の時は、とにかく全体を捉えようとしていました。
観光地で撮るような記念写真的なものです。
そういうのをやめて他の人が撮れないようなカットを探すようにしました。
そして全体ではなく、部分。
心に響いたり、印象に残った部分をフォーカスするのです。
そこにどう光の演出を加えるか。
例えばコンクールに出すと写真の世界では、汎用的なカットは1秒で審査落ち。
誰もがと撮るような場所・構図できれいに撮っても評価されません。
個性的であったり、斬新な画が評価されるのです。
成長による高揚感
写真を撮り続けていて思ったのは、いい作品は個性があるということです。
10人に1人しか撮れない世界。
こういうものが撮れるようになったら、写真は面白くなります。
例えば私は趣味の登山で山の写真をアップするSNSをやっています。
同じ日、同じ行程で山を登った人と写真を比較できるのです。
これはとても勉強になって、表現を考えて撮る人、記録写真になっている人。
違いが明確に分かるのです。
私もフルオートで記録写真ばかりだったのですが、表現が上手な人の写真を見てもっとうまくなりたい。
どうすればそのような写真が撮れるようになるのだろうと多くの練習をしました。
それを繰り返すと革新的な答えが見えてくる。
単なる趣味が飛躍して一気に面白くなる。
こういった高揚感って本当に気持ちいいものです。
実は仕事も一緒
写真を始めて、仕事も全部一緒だなと思いました。
どんないい機材を使っても表現が無難であれば支持されない。
しかし表現が明確であれば大きな支持を受けられる。
何よりも自分が楽しくなる。
FPにもいろんな専門分野があります。
何にフォーカスして、どのように魅せるのか。
何にピントを合わせていくのか。
これはすべて自分自身が表現できるものです。
人々の心が動く瞬間は何なのか。
深く考えれば答えは見えてくるはずです。
多くの人に「いいね!」といってもらえるあなたの魅力は何か。
何もかもアピールしようとしないことです。
ポイントは「引き」で全体を捉えようとしないで、「寄り」で魅力にフォーカスする。
こんな発想であなたの魅力にピントを合わせて表現をすると間違いなく支持が増えるはずです。