税金の負担感をなくす方法

石塚駿平

12月になり、もう1年が終わります。

この時期になると、個人的には税金のことを考え始めます。

FPライズは10月決算なので、年末に法人税と消費税を払います。

そして、所得税についても1月に納付があるので、
税金を払う時期が来たという感覚になるんですよね。

中間納付の時期もそうですが、年末は特に強く感じます。

税金の納付というのは、事業主にとって悩みのタネですよね。

「せっかく稼いだのに、全部税金で持っていかれる・・・」

と感じている人も多いはずです。

また、消費税が増税になったのでこれからは
負担が重くなったと感じる事業主も多いでしょう。

しかし・・・

僕はこの税金の負担感を今はほとんど感じていません。

昔は、

「うわ、税金をどう払おう。。そんなお金ないし・・・」

と思っていたのですが、その時とは大きな違いです。

では、一体に何が変わったのでしょうか?

シンプルな仕組みを作った

答えは非常に単純です。

『毎月、一定額を納税用の口座にプールするようにした』

のです。

年末に次の年の大体の税額を予想し、それを12等分した金額を機械的に振り分けるようにしました。

手元にお金が入ってきても、

『これは全部会社のお金!』

だとは思わずに、税金の分をタッチしないようにしたのです。

人間というのは感情的な生き物で、まとまったお金を払う時には大きな負担感を感じます。

しかし、分割払いにすると負担感はグッと減るのです。

税金に対するイメージが様変わり

このシステムを使い始めてからは、税金のことで悩むことがなくなりました。

毎月一定のペースで税金をプールしていくので、
月々のキャッシュフローの感覚を正確に把握できるというメリットもありました。

さらに、多少税金の額を多めに見積もってプールをしているので、
納税をした後にお金が残ります。

こうなると、

『税金納付=お金を持っていかれる』

というイメージから

『税金納付=使えるお金が増える』

に変わっていきます。

つまり、これまで大きな精神的ストレスの元だったのが、喜びの元になるのです。

これは、革命的な変化だと思いませんか?

人間は感情の生き物

「せっかく稼いだのに、全部税金で持っていかれる・・・」

というのは、感情をベースにした考え方です。

実際には税金というのは稼いだ額に対して定率でかかるので、
全部持っていかれるということはありません。

しかし、現金が少ない状況で多額の税金がかかると、
こういった印象になってしまうんですよね。

僕も同じような感覚を持っていたので、すごいよくわかります。

しかし、それは幻想に過ぎません。

正しいお金の管理の仕方を学び、実行すれば精神的なストレスをなくすことができます。

動くお金の額は変わらないのに、精神状態は大きく変わる。

魔法のようですね。

実行方法は至ってシンプル

この方法を実行しようと思ったら、まず銀行口座を2つ用意します。

違う銀行でもいいですが、同じ銀行内に口座が作れたらそっちの方がいいでしょう。

僕は楽天銀行を利用していますが、複数の口座を作ることができるのでそれを活用しています。

そして、月末に一定額を移動させるだけ。

とてもシンプルです。

もしあなたが税金の負担で悩んでいるのなら、ぜひこの方法を導入してみて下さい。

経営者向けのアドバイスにも使える

また、この方法は経営者向けのアドバイスとして使うこともできます。

税金の負担を感じている事業主は多いですからね。

税理士にこの方法を使っている経営者はどれくらいいるのか聞いた時、

「いや〜、勧めてはいるんですけどなかなか実行できている人は少ないですね」

と言っていたので、できていない会社も多いはずです。

動く数字は変わらないのに経営者の精神的ストレスをなくすことができるので、価値のあるアドバイスになるはずです。

この税金の負担感をなくす方法はかなり画期的なので、ぜひ参考にしてみて下さい。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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