先日、石塚さんカップルと一緒に
飯田橋でごはんを食べてきました。
カナダ人である石塚さんの彼女は、
日本語がまだあまり話せないので
英語でのコミュニケーションを
やってみましょう!
と石塚さんに促されお店へ。
予想通りの美人である石塚さんの
彼女と早速コミュニケーションを
図ろうとしてみるも、
いきなり自己紹介もできない私。
2年位前に2か月だけ通って
挫折した英会話教室での
断片的知識は全く通用せず、
学生時代に学んだ英語も、
すっかりと忘れてしまい、
情けない結果になりました。
焼き鳥屋へ行ったのですが、
半生のささみが出てきて
「半生って英語で何?
ミドルレア??」
「いや、普通にミディアムですよ笑」
「このお店は初めてきましたか?」
ジスゴートゥーファーストショップ?」
「いや、飲食店はレストランですよ笑」
「カナダの名産品は何ですか?」
「メーポーシップ」
ん?何?船??
「メイプルシロップです笑」
目の前で同時通訳をする
石塚さんは何者なんだ!?
と思うわけでした。
とても貴重な経験をさせて頂いた
わけですが、
私はドキッとしました。
これお客さんにもやってしまったら、
終わりだなあ・・・って。
難しく説明する症候群
コミュニケーションを取ろうとするときに
私は無意識に単語の羅列ではなく
文法や文章の組み立てを考えました。
例えば、
「この焼き鳥はおいしいですね」
だといきなり焼き鳥という単語と
文章が分からず思考停止。
ふつうに、
Very Delicious.
This chicken.
でいいんだってことに気づいたのは、
食事の終盤でした。
これと同じように私たち専門家は、
日ごろ当たり前のように
口に出して使っている言葉が
相手に確実に分かりやすく
伝わっているのかを
もう一回棚卸したほうが
いいなあと思ったわけです。
なんとなくその場の空気で、
分かったふりをしてくれていても、
今回のようにお互いに全力で
コミュニケーションを取ろうと
思っている場であるから良いものの
そうではない場合は、
言ってることが分からない人と
コミュニケーションをとるのは
相当に苦痛と感じるはずなので
もう二度と接触することはないのでしょう。
もう一度言いますね。
言っていることが分からない人と、
コミュニケーションをとるのは、
相当な苦痛なんです。
簡単に!簡単に!簡単に!
ということはつまり、
あなたが直接対面でお客さんと
面談をしたり、
ブログ・メルマガの情報発信の場での
執筆においても、
難しく書くことはお客さんと
距離を生むことになります。
これは専門家特有の病気とも
言えますが、
日々専用用語になれていると、
あらゆる場面で言葉を多用
してしまいます。
例えば、
”マネープラン”
という言葉も私は普通かなと
思っていましたが、
石塚さんからすると、
この言葉は一般の人には、
分かりにくい。
なんか難しく感じる。
と、過去に指摘をもらったことが
ありました。
”リスク管理”
という言葉も我々にとっては、
それがメインの仕事のように
思いますが、
お客さんには難しく感じてしまいます。
「難しい言葉が多くて
なんだかすごい人!相談したい!」
と思われることは稀で
「難しいことばっかり言って、
相談する人間違ったな!」
と思う人の方が圧倒的大多数でしょう。
言葉は相手への思いやり
というわけで、
特に対面で相談者にて
コミュニケーションを取る際には
難しいカタカナ言葉を使って
いないか改めて確認をしてみてください。
最近ではスマホで録音機能が
ついていますから
すぐにでもできるはずです。
常に相手の相談者の気持ちを
想うことがコンサルティングに
おいて最も大切なところです。
コミュニケーションの相手へ
思いやりを持てたときに、
信頼関係が生まれることは
間違いありません。
食事の最後に
「ナイストゥーミーチュー」
と石塚さんの彼女は言っていたのですが、
「え?なんで最後に初めまして?」
と聞いてみたところ、
そうではなくて
It was nice to meet you.
(お会いできて良かったです)
でした。
こういうことをさらっと言える
大人になりたいものです。
私もコンサルタントとして、
もっと相手を想う気持ちを
身に着けたいなと思うのでした。