FPをしていると、誰もが一度は「相談者と年齢が離れてきたら、うまくやっていけるのかな?」と不安になるのではないでしょうか。
特に私がしている住宅購入の相談は30代の夫婦が多く、子どもが生まれたばかりというケースもよくあります。そんなとき、自分がもう30代ではなくなっていると、「同世代じゃないから共感してもらえないのでは?」と考えてしまうこともあるはずです。実際、私自身がそう思って悩んだ時期がありましたし、同業の仲間からもよく耳にする悩みです。
でも冷静に考えると、本当に年齢ってそんなに大事でしょうか?
たしかに同世代だと話題も合いやすく、共通の体験も多いので距離は縮まりやすい。でも、それだけで仕事の価値が決まるわけではありません。むしろ「自分にはない視点や経験をくれる人」に魅力を感じる人の方が多いのです。この気づきが、私の中で年齢差への考え方を変えていきました。
自分なりの工夫と気づき
私は今年から大学で講師を始めました。
18歳や19歳の学生たちと関わると、彼らの価値観や考え方に驚かされることも多く、「なるほど、今はそうなんだ」と新しい視点をもらう機会が増えました。それだけでも気持ちが若返るような感覚があります。若さ溢れるエネルギーを分けてもらっているようです。
面談に臨むときの身だしなみにも気を使うようになりました。最近はベースメイクを日によっては取り入れるようにしています。きっかけは、オンラインの美肌補正。
Zoomだと中高年の味方である美肌補正で誤魔化せても、Google Meetだと素の顔に近く映ってしまい「なんだかくたびれて見えるな」と気づいたんです。そんなとき、少し整えるだけで印象が変わるなら、それも大切な準備のひとつ。そう思うようになりました。今の若い子は、男子でも普通にやっていますしね。そういうこともこの世代と交流がないと分かりませんでした。
でもやってみて感じたのは、「無理に若ぶらなくてもいい」ということです。大切なのは、相手が安心できるように、清潔感や印象を整えておくこと。それだけで十分なんだと分かりました。
客観的に見れば「年齢差」は問題にならない
考えてみれば、テレビの相談番組などでは、FPが50代や60代で、相談者が20代という場面もよくあります。けれど、それを見ていて「年齢差があって不自然だな」と思う人はまずいません。視聴者も、相談者も、注目しているのは年齢ではなく「この人の話が役に立つかどうか」です。
私たちが「年齢差が気になる」と思うのは、実は自分の頭の中だけで起きていること。
相談者は“同世代に相談したい”のではなく、“信頼できて役立つ人に相談したい”のです。
必要なのは、安心感、専門性、そして長く寄り添ってくれる存在感。そこに年齢は関係ありません。むしろ経験を重ねてきたからこそ出せる安心感が、年齢差をプラスに変えてくれるのです。私は自分の技術には確固たる自信を持っています。
これまでの努力の積み重ねであり、人生の財産です。
顧客が求めているのは間違いなくこっちです。
過剰な思い込みを手放そう
結局のところ、年齢差への不安は「自分の思い込み」にすぎません。相手はそこを気にしていないのに、自分だけが気にして自信をなくしてしまう。
これは本当にもったいないことです。
経験を積んだ分、私たちの知識や提案の幅は確実に広がっています。
実際には“年を重ねたことで相談の質は上がっている”と胸を張っていいのです。
「年齢が離れているけど大丈夫かな」ではなく、「この人に役立つ話をしよう」と意識を切り替えるだけで、声のトーンや表情まで変わります。
その雰囲気は相談者にも伝わり、自然と信頼を得られるようになります。
FPという仕事は、ただの情報提供ではなく、人生の伴走をする仕事です。だからこそ求められているのは“同世代の気安さ”ではなく、“安心感と経験に裏打ちされたアドバイス”。自分の強みを信じて過剰な思い込みを手放すこと。
それが、これからのキャリアをさらに豊かにしていく鍵となります。
PS
今日の内容は自分で書いていてもいいこと言ってるなと思います(笑)
同志のみなさん、自信をもって一緒に頑張りましょう!
たまにこの記事にコメントをくれる方がいるのですが、しっかり見てますので共感してくれた方はぜひコメントしてください。
PPS
(笑)
これは、若い世代には、使ってはいけないようなので気を付けましょう。
( )を付けなければいいみたいですよ笑