独立した人間は、もう普通の働き方に戻れなくなる

執筆者:昆 知宏
   

最近、YouTubeの収益停止や、AIによるSEO検索の変化を見ていると、これまで安定して利益を上げていた人たちが、一気に環境変化へ飲み込まれているのを感じます。

まさにビッグテックによる人生のビッグウェーブ。

昨日まで成立していたビジネスモデルが、ある日突然成立しなくなる。
そんな時代に入ってきました。

特にYouTuberやブロガー界隈を見ていると、40代前後で強い閉塞感を抱えている人はかなり多い印象があります。

私はその感覚がすごく分かります。

同じことをもう一度ゼロから再現するエネルギーが湧かない。
かといって、中途半端にお金や実績があるから、ハングリー精神だけで突っ走ることも難しい。

でも、将来への不安だけはどんどん押し寄せてくる。

しかも、先見の明がある人ほど未来が見えてしまう。

「このままだと、自分は数年後には誰からも注目されなくなる」

そんな未来像が、妙にリアルに見えてしまうんですよね。

派手さはなくても、地域に根付く仕事の強さ

そんな中で、私は地域密着でFPをやっている今の仕事に、ある種の“リアルビジネスの強さ”を感じています。

もちろん派手ではありません。
急成長する世界でもない。

ですが、地域で必要としてくれる人がいる限り、ゼロになりにくい。

景気が悪くなっても、AIが進化しても、「お金の不安を誰かに相談したい」という需要そのものは消えません。

だから、ネット一本で勝負する仕事とは違う安心感があります。

これは実際に独立して10年以上やってきたからこそ感じる部分です。

どれだけテクノロジーが進化しても、最後は「この人に相談したい」という信頼で仕事が決まる世界は、やはり強い。

最近は特にそう感じます。

独立すると、もう“普通の働き方”には戻れなくなる

そして最近よく考えるのが、

「もし今の仕事が行き詰まったとして、自分はサラリーマンに戻れるのだろうか」

ということです。

正直、かなり厳しいと思っています。

能力の問題というより、もう身体とメンタルの構造が変わってしまっている。

独立すると、

やる時は鬼のようにやる。
でも、仕事がない時は鬼のように待機する。

この波のある働き方に、心も身体も適応してしまうんですよね。

だから、毎日安定して一定のパフォーマンスを出し続ける働き方に戻れるかというと、かなり難しい。

要所要所では、とてつもない最大出力を出せる。
でも、その反動も大きい。

ずっと一定出力で走り続ける前提の働き方には、もう適応できない感覚があります。

だから、今行き詰まり感を抱えているYouTuberやブロガーの気持ちもよく分かるんです。

これからは「小さく長く続ける力」が強くなる

昔は、

会社員=安定
独立=不安定

というイメージが強かったと思います。

でも今は、そんな単純な時代ではなくなってきました。

むしろ、巨大プラットフォームに依存しすぎるほうが危うい場面も増えています。

Google。 YouTube。
AI。

ルールを変える側の力が強すぎる。

昨日までの努力が、一瞬で無力化されることもある。

だからこそ最近は、「自分でコントロールできる範囲を持つこと」がすごく大事だと感じています。

大きく勝つより、小さくても長く生き残る。

派手に伸びるより、静かに続けられる。

これからは、そんな生き方の価値が上がっていくのかもしれません。

そして今は、その価値観が切り替わる“変革期”の入り口にいる。

そんな空気を強く感じています。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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